園での足育 『測定』と『正しい靴への指導』の大切さ

測定

新潟県で3つの園で行っているという、幼稚園・保育園・こども園での足育。

そこでは足育先生の協力の元、3~6歳までの間にお勧めとされる足育を行っているのですが、一体どのようなことをしているのか気になりませんか?

今回は足育の基本となる『測定』『正しい靴の知識』『正しい靴の履き方』についてお伝えします。

園での足育で欠かせない『測定』

測定
測定風景

まず足育に大切なのが『測定』。

身長・体重・足の長さと幅。

身長や体重は病院や家でも測ることはあるかと思いますが、足の長さと、特に足の幅を測る機会というのはなかなかないのではないでしょうか?

足の縦幅はもちろん靴を選ぶときに基準として見るものとして認識していると思いますが、横幅も同じくらい重要なポイント。

日本ではあまり横幅サイズを気にすることがありませんが、足育を行っている園ではフットゲージという足の幅を測るメジャーで横幅サイズも把握するようにしています。

縦に窮屈・緩いといった靴を履くと歩行や足の成長に支障が出るのと同じく、横に緩い・キツイといった靴を履いても、もちろん問題が生じます。

「どのような問題が起こるのか……?」ということに関しては、今までの足育についての記事を読んでいる皆さんならきっとお分かりだと思いますが、普通の靴屋さんではなかなか横幅までサイズを測ってくれるところは少ないので、園で調べてもらえるというのは、靴選びにとても良い情報になるでしょう。

測定のさらに先を行く『足裏スタンプ』も大切

足裏スタンプ
スタンプを撮っている光景

足裏のスタンプと聞くと、生後間もない子どもの手や足にインクを付けて、色紙などにスタンプするあの記念の行事を思い浮かべるかもしれません。

ですが足育を取り入れている園での足裏スタンプは、記念とはちょっと違います。

足裏スタンプとは、フットプリントとも呼ばれ、子どもの足の成長や状態を把握するために行います。

足育を取り入れている園では基本的に年に2回、足裏スタンプを行うことによって、土踏まずが形成されているか、足がしっかりと成長しているか、浮いている指はないかなどを確認しています。

こうすることによって、「あ、ちょっと土踏まずの状態が良くないな」と思えば、歩行量を増やしてみたり、「親指がスタンプされていない=浮指状態になっている」ということが分かれば、靴の見直しなどをすることができるのです。

できれば足は幅が太くしっかりしている状態の方が良いとされています。

年に2回の足裏スタンプで、そうした良い状態の足へとつなげるための確認ができることは、とても良いことなのです。

足育先生
足育先生

因みに、足育に詳しくなってくると、足裏のスタンプを見ただけで、「この子は足の速い子だ」とか「この子は歩くと疲れやすい子だ」といったことまで如実にわかるようになるので面白いですよ。

因みにこの取り組みをこんなに長く続けている園は全国でも珍しく、あまりありません。

そのため、足育を取り入れている園に通っている園児の足は、土踏まずが立派‼️

足指も真っ直ぐにピーンと伸びていて、将来が楽しみになります。

測定でわかる靴の交換タイミング

保育園の先生
測定が大切な理由とは……

半年に一度は交換するとベストな子どもの靴。

それは、子どもの成長に合わせたタイミングなのですが、忙しい毎日を送る親御さんにとって、うっかりすると見過ごしてしまうようなことかもしれません。

ですが、足裏のスタンプを年に2回、つまり半年に1度取っている幼稚園・保育園の先生たちはそうした足の状態が良くわかるため、「あ、〇〇ちゃんは指先が靴に当たり始めているな」等といったことがわかりやすく、親御さんに靴の交換タイミングを促すことができます。

幼稚園・保育園の先生に教えてもらうことによって、「つま先が痛い」「靴がキツイ」などといった明確な訴えがしにくい子どもの靴の交換タイミングを把握しやすくなり、親御さんも忙しい中でも新しい靴を購入する時期がわかりやすくて助かるという声もあるのです。

正しい靴を正しい履き方で履く重要性

正しい靴に正しい履き方

こうして定期的な測定でその子に合ったサイズを把握したら……。

足育に向いている靴を、「かかとトントンギュ」という正しい履き方で履く!!

足育に興味があったり、取り組んでいるお母さん、お父さん方にとっては今までの記事を読んでご存知であったり、元々何となくわかっている方もいるかと思いますが、ほとんどの新米パパ・ママにとっては、「足育」という言葉さえも初めて聞かれる方が多いのではないでしょうか。

そんな時、園の方から「子どもにはこのような靴が良いのですよ」「正しい履き方を先生と一緒にやってみましょう」などと、足育に関する情報を提供できることは、お子様にとってとても良い環境ですし、親御さんだけでなく、お子様に関わる大人たちが同じ情報を共有して、お子様の健やかな成長をサポートすることができるって、とても心強いですよね!

足育の認知を広めていく園

足育を取り入れている園では、このようなことを啓発していくことによって、子どもたちの土台である足の成長を促しています。

足を育てるということによって体のバランスを整えやすくなるので、運動機能や学力など発達・発育に良い影響を与え、将来的に子どもの健康・成長の底上げになるのです。

『未来の大人たちをより良く育てる』ための、大きな目的のためにも、こうした足育を取り入れた園が増えてくれることを祈っています。

『足という土台から始まる』子どもの成長・発達を促す足育の専門家

子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。

ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
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