公園で遊ぶ子どもたちの声がうるさい。
ボール遊びは危ない。
遊具で怪我をしてしまうと問題になる。
こうした理由もあって子どもたちの遊び場は今、どんどん縮小されていってしまっています。
また、雨が降ったら外で遊ばせるのは可哀想。
誘拐などの犯罪が心配。
かといって共働きで忙しい中、子どもの外遊びを見守る暇もない。
このような理由で、外遊びを「させない」という選択をする親御さんもいます。
こうなると、子ども自体も外遊びが楽しくなくなってしまい、YouTubeを見たり、ゲームをしたりする方が楽しくなり、どんどん外で遊ばなくなってしまいます。
そうなると当然歩行量、運動量は少なくなってしまうでしょう。
目次
例として挙げられるのが「体幹が弱く、姿勢が悪い」傾向にあることです。
原因として考えられるのが、体の筋肉の70%が脚にあるため、歩行不足により、体の土台である足・脚の成長が、未発達なこと。
歩かないことによって足裏の筋力が未発達なまま大人になってしまう傾向にあることです。
また、これまで紹介してきた足のトラブル「外反母趾」「扁平足」「浮き指」も歩行不足からなりやすい状態でもあります。
他にも、一昔までは信じられない話でしたが、最近やまごんで、大人より体温が高いはずのお子様の足が、意外と冷えていて、中にはしもやけでお悩みの方も見かけるようになりました。
子どもが身体の成長に備えていくべき時に運動が足りていないと、筋力の低下に伴い、血流の低下や自律神経の乱れが起こりやすくなります。
その結果、子どもの冷え性が増えてしまったのではないでしょうか。
冷え対策には家で気軽にできる足もみ・足指体操など毎日の足をマッサージで対処する事もできます。
少しの時間でも構いません。撫でるだけでもOK!
ジャンプで全身運動とバランス感覚を育て、歯磨きしながら背伸び、など、生活の中で楽しく工夫してみることも大切です。
ですが、一番大切なのは『歩行』を基本とした、運動を行うことです。
子どもの神経系の発達・発育は6歳までがとても重要。
このグラフは、成長発育を20歳でのレベルを100%として考え、各体の組織発達・発育していく特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したものです。
運動神経や脳の神経系の成長は5歳までに急激な成長により80%、12歳ではぼ100%完成します
この時期に大切なのは正しい靴の選び方と履き方をしたうえで、車移動ではなくたくさん歩くこと。
体の土台である足と神経系は同時期に重要な成長をするので、正しい靴で歩くことが、子どもの神経系の発達には大切なことなのです。
なので、子どもにとって運動・歩行が大切とされているのです。
オリンピックの選手のインタビューでは、若くして活躍している大半のアスリートが「子どもの頃からやっていました」と答えています。
例えば卓球の伊藤美誠さんや福原愛さんは3歳の頃から。
レスリングの、あの吉田沙保里さんも3歳頃から始めたと言っています。
もちろん、まだ骨格の固まっていない子どもに無理な運動は禁物なので、初めの頃は球拾いや、追いかけっこなど、運動とは言い難い簡単な動きから始めていたそうなのですが、それでも小さな子どもには十分な運動量。
このように、世界で活躍するスポーツ選手を見ても、運動のできる人は小さなうちからスポーツをしていたのです。
足育先進国のドイツでは、学校の運動とは別にスポーツをすることが普通とされています。
また、ドイツの幼稚園では「1週間に何時間歩こう」という取り決めがあったり、さらに街には「スポーツ少年施設」のような子ども達が楽しめるスポーツ施設が、多くさんあったりするため、当たり前のように親はそうした施設で小さなうちから子どもにスポーツをさせています。
つまり、日々の歩行量+運動を親が意識しているということなのです。
もちろん、これが世界的に見て標準的なことかどうかはまだ、はっきりしているわけではありませんが、早めにスポーツさせると歩行量の確保になりますし、運動をする環境を親が、大人が、社会が与えるというのは足にとっても、骨格にとっても良いことではないでしょうか?
もちろん、ただスポーツを強制すればよいという訳ではありません。
子どもが泣いて嫌がっているのを無理矢理体操させたり、走らせたりしまっては、トラウマに近い、運動嫌いな人間になってしまいます。
また、合わない靴を履かせて運動させるのもいけません。
「正しい靴」を「正しい履き方」で履いた上で運動さてこその足育です。
因みに、下半身の骨格強化運動が、足育や運動能力向上にはおすすめです。
できれば水泳よりもサッカーなど足をメインで使う運動をさせてあげると良いでしょう。
もちろん、水泳がだめというわけではありません。
運動能力向上のためには、1つの競技(スポーツ)だけではなく、2種類くらいの競技をさせてあげた方がバランスよく運動能力が向上していくという研究結果もありますので、メインのスポーツの他にも、色々な運動をさせてあげるようにすることをお勧めします。
ですが、「うちの子は運動を習わせているから大丈夫」という親御さんもおりますが、スイミングや器械体操などと言った、歩行とは異なる、普段私たちが最も必要としている歩くための筋肉を使う運動ではない場合は、
- スイミングと歩くこと。
- 器械体操と歩くこと。
といったように、歩くことを+αで必ずつけてあげるようにしましょう。
成長期の子どもに必要なのは、足を作るための歩行なのです。
小さなうちから歩いたり、運動をしたりして、足がしっかりと育った子どもは、将来的なスポーツによる怪我や成長痛などが起きにくくなります。
これは、筋肉(筋力)の偏りがなく、脳が正しい足の使い方を自然と覚えていてくれるため、膝や股関節などの関節に負担がきたり、ある特定の筋肉ばかりを使ってそこだけに負担がかかるということが少なくなるからです。
怪我をしてしまうと、運動パフォーマンスは落ちますし、子どもも落ち込んでしまったり、痛みから怖がるようになったりとメンタル面でもマイナスなことばかり。
そんなことにならないように、小さなうちから『歩かせて』『下半身をメインとした運動』を『色々と』させてあげることが重量です。
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
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