聞き慣れない言葉かと思いますが、扁平足やもやし指のように足の(あまり良くない)状態を示す症状の一つに『ハンマートウ』というものがあります。
ハンマー=金槌
トウ=指
そう、指が金槌のように変形してしまう事を言っています。
ハンマートウとは『かがみ指』とも呼ばれ、足の指の形が『かぎ爪』のような、『Z字型』に曲がってしまった状態のこと。
骨盤の歪みから日本人には少なく、欧米人に多くみられる症状だったのですが、近年では車社会となり、歩行数の減少から足が弱くなりたっため靴の影響に足が耐えれなくなり、足育の知識不足も相まって、日本人にもしばしば見られるようになりました。
今回は、そんなハンマートウについてお話します
目次
足指の中心の関節(基節骨と中節骨の間の関節)でグッと折れ曲がってしまい、足指がハンマーのような形になってしまっている状態。
上記のハンマートゥーよりもさらにギュっと折れ曲がり、爪のすぐ後ろの関節まで内側に折れてしまって、まるで猫のかぎ爪のようになってしまっている状態です。
足の指先の関節だけが少し曲がってしまっている状態で、マレットトウは中々病的で少なく、ハンマートウとクロウトウの軽度の方は多いですハンマートウとクロウトウの軽度の方は多いです。
足の指は手の指ほど目立たず、普段そのありがたみを感じることが少ないかもしれませんが、二足歩行で歩く人間にとって、実はとても、とても、重要な箇所です。
指がかぎ型の状態のまま歩いていると、当然、足の裏に力を加えることができず、早く走ったり、高く跳んだり、素早く動いたり……といった運動能力が落ちます。
また、長距離を歩く事も難しくなる上に、足指を含めた足裏全体でのバランスが保てないのでカカト重心となり、膝・腰・首などに負担がきて腰痛や首痛の元になったり、猫背になったりと、身体的な問題にも発展することも。
もちろん、足の指の関節部分が正常な状態よりも高い位置にくるため、通常摩擦が起こらない部位に摩擦が起こり、足の指の上側にウオノメやタコができたり、酷いと潰瘍になってしまう場合もあります。
さらに!
常に足先が緊張状態となって、イライラしたりという精神的な負担もあるんです。
特に、長さの関係上、足の人差し指が最もハンマートウになりやすいのですが、余りに酷い場合は手術となるケースもあるそうですので、無視できない問題です。
ハンマートウになる原因は実は複数あります。
- 足の指が異常に長い
- 足の向きが悪い
- 足に合わない靴を履いている
- 関節リウマチ
- 糖尿病
等など。
このように、いくつか原因はあるのですが、1~3に関しては、『靴を自分の足に合った、正しい物を履く』というだけで劇的に改善されます。
特に、幼少期に『すぐ大きくなるから』とキツイ靴、逆にブカブカの靴を履かせてしまうと、靴のつま先に指が当たってギュっとなってしまったり、緩い靴をがずれないようにと体が勝手に指をギュっと縮めてしまい、ハンマートウにさせてしまうケースが多々ありますので、注意してあげましょう。
ハンマートウになってしまった場合、リウマチや糖尿病などの病的要因の場合は、医師と相談ししっかり治療していくしかありません。
ですが、それ以外の『合わない靴を履いている』『足指が長いといった骨格的な問題』である場合は、
- インソールを着用する
- 足に合う靴を履く
このような、簡単なことで対処できることがほとんど。
つまり、子どものころから、正しい靴を正しい履き方で履けていれば、子どもがハンマートウになる可能性は非常に低くなるのです。
それに「しっかりと靴を合わせているのに、ハンマートウになった」という場合は、他の原因を疑うこともできるため、見分けがつきやすくなるかもしれません。
このブログでも「正しい靴選び」といった内容や、「靴の正しい履き方」などの記事を載せていますので、ぜひ参考にして、ハンマートウにならないようにしましょう!!
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