近年、多く見られるようになった『浮き指』。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、実は大人でも浮き指の方が結構いるほど、現代社会では多い指の変形症状のこと。
そんな浮き指に子どもがなってしまうと、足が遅くなる他色々な弊害が生じてしまう事も。
今回はそんな浮き指について、お伝えします。
目次
浮き指とは、足の指が地面に接地しない状態のことを言います。
細かく説明すると……
①親指の爪の根本より先端が反っている状態
②小指が浮いている状態
③人差し指が浮いている状態
④正面から見てすべての指が浮いている状態
こららの状態が1つでも当てはまれば「浮き指」の可能性があります。
やまごんでは、『足圧バランス計測器』という物があり、足圧を見ることができます。
それで浮き指の子の足圧を見てみると……。
右の写真の足は一見指が地面に着いているように見えますが、足圧を見てみると足指の力が弱く、足圧計に指が写っていません。
実は浮き指は正面から見ないと気づかないところなのでわかりにくいこともあります。
ちなみに、浮き指ではない子の足圧を見てみると……。
このように良い圧力で5本の指がきちんと接地していて、足の裏全体で立ち姿勢も良く血流が良い状態で、足指がまっすぐ伸びていて指の間に適度な隙間があるのが一目でわかります。
また、浮き指は、それ自体痛みもなく歩けてしまうので、自分が浮指であることに気づくのが遅くなるケースが多いですのですが、浮き指の状態の足は、指を使ってしっかりと踏み込んで歩行ができていないため、正しい立ち姿勢と歩き方ができません。
そのため、体を揺らしながら歩いたり走ったりする特徴が見られます。
特に、浮き指だと「疲れやすい」といった傾向が出てしまいます。
30年前の子ども達の浮き指は全体の約10%だったのに対し、今の子ども達は全体の約90%以上が浮き指と言われています。
なぜ、現代の子ども達に「浮き指」が増えてしまったのでしょうか?
大きく関係しているのは現代の子ども達の環境の変化にあります。
車社会による歩行不足や、お父さん・お母さんが子どもの頃にはなかったようなおしゃれな靴がたくさん出回っていること。
それらの靴はほとんどが、デザイン性重視の足に良くない靴が多いのが現状です。
通常に人間は歩く時にかかとから着地し、足の指を使って蹴り出します。
ですが、サイズの合わない靴を履いていると、無意識に靴が脱げないように足の指を靴の内側に引っ掛けるように曲げてしまったり、逆にサイズの小さい靴を履いていると指の形が窮屈で縮こまっている状態で歩いてしまい、指が浮いた状態で癖がついてしまうのです。
このように靴が足に合っていないことや、正しく履けていないことが、足指の力がつかず浮き指を生み出してしまう原因となってしまうのです。
また、歩かない、歩行量が少ない……というのも浮指の原因に。
歩行量が少ないと指の筋力がどうしても弱っていき、浮いてしまうのです。
ですので、浮指は子どもだけでも、大人だけでもなく、誰もがなってしまう可能性のあるものなのですが、お父さん・お母さんの靴選びも、子ども浮き指の原因を作ってしまうということにもなっています。
ここからはお店ではないと難しいのですが、やまごんでもやっている方法をお伝えします。
成長期や運動による足の痛み(ケガ以外)は足指が浮いていることも考えられます。
ぜひチェックしてみてくださいね
特徴をいくつか挙げてみたいと思います。
- 平らなところでつまづく
- 和式トイレが苦手
- ジャンプしても足が地面から離れない
- 姿勢が悪い(猫背など…)
- 足音がドスンドスンと音が響く歩き方をする
- すぐに疲れたと言う
- 足が冷える
- 足が遅くなる
等など……。
足はとても優秀な支えで、指が付いていなくとも重たい体を支えて歩いてくれますが、バランスを保つために後ろ体重になってしまいます。
そうなると状態は前傾姿勢になるので、『猫背』になってしまうのです。
猫背は見た目にも良くないのはもちろん、膝や腰、肩や首にも負担がかかる他、腹筋が弱くなったりなどマイナスなことがほとんど。
可能な限り浮指にはならない方がよいのです。
また、浮き指になってしまうと体のバランスがとりにくく、歩行時には地面からの衝撃を吸収しきれずに、その負担をひざや腰、股関節などといった関節部位で補うことになります。
ひざ・腰・脊椎・首で補うことにより、猫背、反り腰・ストレートネックなどになりやすく、その結果、肩こりや腰の痛み・頭痛などが起こる可能性があります。
そして、浮き指により、体の重心がかかとへ移動していると、足に力が入らないため、蹴り出しが弱くなり、結果として足が遅くなってしまうのです。
瞬時に一歩目が出なくってしまうのでは、スポーツでのスピードが遅くなってしまうのは当然ですよね。
マラソン大会などで思うような結果が出なかったり、スポーツ選手を目指している子どもにとって、この一歩はとても大きなものでしょう。
では、どうしたら浮き指にならないのか。
なってしまった場合どのように改善していけば良いのかなど、次回しっかりとお伝えしたいと思います!
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