あなたは足の爪について考えたことはありますでしょうか?
手の爪でしたらネイルサロンやネイルコーナーの多さから、気にかけている方が多いということはわかりますが、足の爪の場合、オシャレな女性が見栄えの良い形になるよう、ファッションとして爪の形を気にしたことはある程度……かもしれませんね。
特に、お子さんの爪の場合は「短ければOK」という感覚くらいしかないかたの方が、多いかもしれませんね。
ですが、足の爪が短すぎることで、運動能力まで大きく変わってしまう事もあります。
そんな足の爪について、正しい切り方から、その重要性までしっかりと

足の爪は、大きければ大きいほどパワーがでて、踏み込む力が強くなります。
踏み込む力が強くなるということは、蹴り出しの力が出るので、足が速くなります。
つまり、逆を言えば、足の深爪は足が遅くなるということにもなってしまいます。
さらに、深爪を繰り返し、浮き指になってしまったら、根本的に足の指に力が入らなくなってくるので、足が遅くなって当然。
プロのスポーツ選手は、爪の切り方ひとつで“足が速い・遅い” “力が出る出ない”に大きな影響があることを知っているので、こだわっている方がとても多いのです。
爪の面積を広くしておくと、踏み込むチカラが強くなり、足が速くなったり、ジャンプ力がアップしますので、「短く切れば切るほど良い」という考えは間違っているのです。
だったら長ければ良い……という訳でもないのが、難しいところ。

子どもの爪は大人に比べると柔らかく、ぶつかったり擦れたりするだけで、簡単に割れたり、はがれたりしてしまいます。
きちんと歩ける3歳くらいになると爪もしっかりとしてきますが、靴や癖(床に爪を当てるなど)で割れることがあります。
そのため、爪が割れないように短く切ってしまう方がたくさんいますが、柔らかい爪の上、更に短く切ってしまうと靴の中で衝撃が加わり、爪が皮膚に食い込む『陥入爪(かんにゅうそう)』になりやすいのです。
陥入爪は出血や化膿といった炎症を起こしやすく、防ぐには指の形に合った爪の切り方や皮膚から出ない適切な長さに切ることが大切です。
また、短く切って深爪にしてしまうと、余ったつま先の皮膚部分に圧がかからなくなり、指が反り上がって来てしまい、爪が埋まるようになってしまうこともあります。
このようにして指が反ってくると、自然と指が浮いてきて、結果、浮き指を作ってしまうのです。
足育先生がみてきた子どもたちの中では、深爪が原因で、皮膚が5ミリくらい余っている子もいました。
こうなってくると、足指にチカラが入りにくいため、脚の内側の筋力バランスが崩れることで、将来慢性的な腰の痛みを引き起こす可能性があります。
ただでさえ、深爪や陥入爪には痛みが伴う症状なのに、そこに腰痛や膝痛まで加わったら目も当てられません。
今すぐにでも正しい爪の切り方を知って、良い状態の足爪を維持できるようにしましょう。

上記のことをまとめた動画もあります。ぜひ足育先生のチャンネルを登録してみてください。
①爪は指の先端から2ミリ下がったところを維持して四角に切る。
②そのあと、角のとがっている所を爪切り又は、やすりでなだらかに整える
(イメージは食パンの角のように丸く整えるとベストです)

大人の方で、巻き爪の方はニッパー型の爪切りでなるべく同じように切り、先端の角を落とさないようにし、その後整えると良いでしょう。
爪切りで切るより、爪やすりで少しずつ整えると爪への負担は少なくなります。

大切なのは、両端を深く切り込みすぎないようにすることです!!
ただ注意していただきたいのは、靴のマジックテープをきちんと締めないと、いくら正しい形に爪が切れていたとしても、足が前に滑って爪がぶつかり割れてしまいます。
よく足の爪が割れる子というのは、『靴のマジックテープをきちんと締めていない』が多いという印象があります。
また、マジックテープを締めているのに足の爪が割れる子は、つま先を地面にトントンとぶつけている可能性が高いです。
つま先を地面にトントンするのが癖になってしまっているのかもしれません。
お父さんお母さんが早い段階で気づくことができれば、そういった癖は直してあげられますので、もし正しく爪を切っているのに爪が割れがちだなと思ったときは、履き方やつま先トントンの癖がないかなどを見てあげると良いでしょう。
また、足に合っている靴を履くことがとても大事です。
足指の腹できちんとけり出せれば巻き爪にはなりません。
足の爪はとても重要です。
理想的な足と爪を作るためにも、成長過程で健康で良い形の爪を目指しましょう!!
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
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