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「 イライラしてる」「ボーっとしてる」園児のメンタル面の悩みは足に問題あり!?
前回、足育を取り入れている園があるというお話をお伝えしました。
新潟県の中で足育を取り入れている3件の幼稚園・保育園・こども園では、足育先生の協力の元、子どもたちのより良い足環境を作っていく取り組みをしているのですが、そうした中で足育先生は、園児たちの保護者の皆さんに『悩み事』をお伺いするようにしています。
- 転びやすい
- 靴を脱ぎたがる
と言った、原因が足である……ということがわかりやすい悩みから、
- 我慢ができない
- イライラしがち
といった、一見足が関係ないように思われる悩みまで数多く寄せられてきます。
ですがこうした悩みには必ず原因があるもの。
これから3回に分けて、園児に多い悩みと、その理由と解決方法などをお伝えさせていただきます。
まず、1回目は「精神的なお悩み」について!!
①我慢ができない
子どもというのは元々、我慢や抑制を司る前頭葉の働きがまだ発達しておらず、大人よりもはるかに「我慢」というものができないもの。
ですが、「あと少しだけおやつを待とうね」「前におもちゃを買ったから今日はまたにしようね」と言っても、大泣きされて、時は地べたに寝ころび駄々をこねられる……。
そうした我慢の無さは親御さんとしても辛いところではないでしょうか。
実は、この我慢ができない子……というのはきつい靴を履かされて、足の指がギューっとかぎのような状態になっている場合が多々あります。
ハンマートゥーとも呼ばれるこの状態。
大人でも足の指をギューっと曲げて力を入れていたら、立つこともままならないし、体全体に力が入ってつむじまで固くなってしまいませんか?
ただでさえ我慢ということが苦手な子どもに、窮屈な靴を履かせていた場合、リラックスする時間が少なくて子どもも是が非でも自分の勝手を通したくなってしまうのかもしれません。
②イライラしがち
我慢ができない……というお悩みと同じような問題で、「イライラしていることが多い」ということもあります。
子どもが不機嫌になるということは、お腹が空いていたり、眠かったり、体調が悪いということもありますが、それと同じように、やはり靴が窮屈であったり、逆に緩すぎて足指をギュッと絞めていないと歩く事すらできないというストレスから来ていることもあります。
足に力を入れる=全身に力を入れることとなりますので、その状態が長時間続けば、自律神経も交感神経にシフトしがち。
交感神経は緊張へのシフトなので、少しでも副交感神経、つまりリラックスして過ごせる時が多くなるように、子どもの靴を見直してあげるのもよいでしょう。
③ぼーっとしていることが多い
イライラしたり、駄々をこねたりする……ということとは逆のように見えますが、ぼーっとしていることの多い子も、親御さんにとっては心配の元。
眠くなってぼーっとしているときなどあくびをするかと思いますが、それは酸欠になった脳が酸素を取り込もうとしている反射的な行動なのですが、ぼーっとしているとういことは脳へ酸素や、酸素を運ぶ血流が回っていないということなのです。
これは、足が扁平足な子どもに多いのですが、猫背になってしまい、首が前に出て口呼吸になってしまうことから、首や肩の循環が滞ってしまい、脳への酸素が不足してしまうことから起こります。
もちろん、扁平足になるというのも、靴や歩行量の問題ではあるのですが、こうした精神面での問題の多くは、実は足から来ていることが多いということが、お分かりいただけるかと思います。
次回のお悩みは……?
次回は転ぶ・歩きかたがおかしい等の足元にまつわる悩みについて、お答えしたいと思います。
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