足育の基本は『正しい靴を正しい履き方で履き、できる限り歩いて歩行量を確保する』というもの。
簡単に考えると、「たくさん歩ける場所がある=都会よりも山や田畑、空き地などがある広い田舎のほうが足育にはよいのでは?」と思ってしまいますよね。
ですがここには落とし穴があったのです!!
都市部よりも田舎……と言っては失礼ながら、自然環境の多そうな地方の方が実は足育がしにくいという3つの理由をお伝えします。
目次
子どもの歩行量を確保するには、移動手段を『徒歩』にするのが一番の近道。
運動を習わせたり、公園遊びをしなかったとしても……
- 幼稚園・保育園までの往復を歩く。
- 習い事教室までの道のりを歩く。
- 買い物する際に歩いて行く。
こうしたことで、必要最低限の歩行量を確保できたります。
ですが、地方の場合その移動距離が逆に遠すぎて、もはや歩ける距離ではなかったりします。
例えばコンビニ。
都心部では家から5分ほど歩けば2~3件は違う種類のコンビニがありますが、地方の場合、車で10分以上走らせてやっと1件、コンビニがあるかないか……。
そのコンビニも酷いと夜にはしまってしまうような過疎地もあります。
また例えば電車。
山手線は平日の乗客数が少ない昼間の時間帯でも3~4分に1本電車が来ますが、一方薩摩半島最南端を走る、指宿枕崎線等は朝夕は1時間に1本しかないほどの閑散さ。
さらにこの電車は、平日の昼間に関しては10時~13時の間は電車が来ないといった、東京の人からすると考えられない本数で運行しています。
そもそも駅まで山を1つ超えなくては行けない距離だったりもして、そうなると徒歩で行くには危険ですし、移動だけで1日が終わってしまうことになります。
このような地域の場合、車がないと絶対に生活が成り立たないため、基本的に地方へ行くほど車社会となり、どこかに行くにしても必ず車移動せざるを得ません。
これでは確かに、子どもたちの歩行量は……増やしにくいですよね。
田舎に行けば行くほど山や小川、自然が豊かで子どもたちは裸足で駆け回っている……。
そんな地方へのイメージがある方は……映画やゲームの中での夏休みの思い出のイメージかもしれません(苦笑)
山や小川、用水路などはとても危険な場所で、子どもたちだけでは入っていける場所ではありませんし、田んぼや畑などはそもそも農家さんの私有地であって遊ぶ場所ではありません。
また線路も柵がなかったり、道路も整備されておらず歩道と車道が分かれていないところも多く、子どもだけで遊ばせるのはとても危険です。
もちろん公園であっても、子どもたちの誘拐や犯罪から守るために、親の目が離せない場所であることは、日本中どこも同じです。
そうなると、遊戯施設やレジャー施設の多い都市部のほうが意外と子どもたちの遊べる所も多く、歩行量・運動量もそうした場所の近くに住んでいる子どもたちの方が多かったりするのです。
もちろん、運動量の確保については、
- 少し離れた所に車を置いて、お店や園まで歩いて行く
- 朝夕一緒に散歩をする
- 運動のできる習い事をする
- 足育を取り入れている園を活用する
などといった小さな事で少しずつ増やすことができます。
特にオススメしたいのが【園から少し離れた場所に駐車する】ことです!!
少し離れた場所に停めることで、“車から園”“園から車”までの往復を子どもと一緒に歩くことが可能になるのです。
送り迎えの際に“ついでに”歩行量を増やすことができれば、簡単に運動量がまかなえますよね。
また、スーパーの駐車場に車を置けば、帰りに食料品を買って帰ることもでき、働くお父さん、お母さんにも取り入れやすい習慣かと思います。
「できないからやらない」ではなく、できることから少しずつ歩行の癖をつけるようにしてみましょう!
靴屋さん問題も地方の方が重症です。
例えば、ですが、都内でシューフィッターの居るお店をざっと検索するとだいたい26件ほど出るのですが、これが岡山の場合たった3件しか出てこなくなってしまいます。※あくまで大まかな検索結果です※
人口比などの問題もあり、優秀なシューフィッターがいるお店ほど、どうしても都心、都市部にお店が集中していまうため、地方の方が足を見てもらうチャンスが少なくなってしまうため、仕方ありませんが、住んでいる人がシューフィッターのいるお店に行けない、行きにくいというのは問題ですね。
ですが、こうした問題も、上記の『歩行量が少なくなってしまう』という問題同様、解決策はあります。
今足育は全国に広まりつつあり、足育先生のお店のように『オンラインカウンセリング』を行っているお店も少なからずあります。
特に、足育先生のオンラインカウンセリングでは、スマホさえあれば相談は可能ですので、ぜひ足の悩みや足育の相談などは、オンラインカウンセリングを利用してみてください!!
このように、シューフィッターのいるお店が近くになかったり、子どもが遊べる場所が少なかったりした場合でも、お家で足指体操をしたり、車を少しだけ遠いところに駐めて歩いてみたりなど足育のためにできる事は沢山あります。
平日はどうしても難しい場合は、休日に運動量をたくさん増やしましょう。
先ほど、簡単なのは歩くことですよと紹介しましたが、歩くこと=ウォーキングと考えなくても大丈夫です。
家の周りでウォーキングに適した場所があり、季節の移り変わりなど楽しみながら親子で歩くことができれば良いと考えると、休日などに親子で気軽に山登りしたり、ご実家が農家だった場合はちょっとしたお手伝いをさせてあげるといったことがやりやすい、地方の方がとても優位な点がたくさんあったります。
広い芝生がある公園で走り回ったり、アスレチックなど遊具で思い切り遊ぶことだって、運動量は確実に増えています。
砂浜や山登りは、普段アスファルトの平坦な道を歩く子どもたちにとって良い刺激にもなりますし、足の指を使ってあるくことにつながり、自然と土踏まずを形成する筋肉が動き、扁平足ぎみな子どもには改善効果があるのです。
このように、ちょっと意識するだけで、運動量がグンと増えます。
ぜひ、子どもの足という土台を育てるために、毎日少しずつ足育を取り入れていきましょう。
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
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