幼少期のスポーツは将来を決めるほど重要なものだった!?

足育と言うと、「子どもの足を扁平足にさせないため」「将来的に腰痛や猫背にさせないため」「健やかな成長のためのもの」というイメージを抱く方も多くいます。

もちろん、そういった考えは決して間違いではなく、足育を0歳から考えることによって、子どもが成長し大人になって、親になっていく間、より健康に、より元気に毎日を過ごすための土台を作る手伝いができるということです。

ですが、『スポーツ』という分野においては足育は絶対必須なもの。

私たち靴の専門家の元にも、スポーツをしている、それも、ただの習い事や友達同士のお遊びというレベルではなく、本気の、人生をかけたスポーツをしている方が「もっと記録を伸ばせないか」「こうした足の不調がありパフォーマンスに影響が出る」といった内容で相談してくることが多々あります。

それは、大人のスポーツマンの方もいれば、成長期真っ只中のお子さんのこともあります。

バドミントン全国大会3位の子のケースから考える足育

バドミントン
沢山ある例の中の1つのお話ですが……

先日、足育先生の元に、バドミントン全国大会3位になった小学生が来ました。

その子は3歳くらいからバドミントンを始めていたそうで、やはり同じ年頃の子、特に何の運動もしていなかった子に比べて骨格がしっかりとしていました。

もちろん、土踏まずもしっかりしていて、足の専門家が一目見ただけで「あ、この子の足(脚)は活躍できる足だな」とすぐにわかります。

子どもの足育にとって3~6歳というのは最も大切な時期。

その時期に、いかに歩行量を多く取るかが今後の足状況や運動能力を左右すると言ってもよいくらいなのですが、その時期にスポーツを習わせているということは、必然的に歩行量が増えるため、小学校へ上がって、例え違うスポーツに鞍替えしたとしても安定して活躍できるような足の軸ができているということなのです。

もちろん、子どもが泣いて嫌がるような無理強いや、オリンピックに行かせたいからと睡眠時間を削らせてまで練習をさせるようなことはあってはいけないことですが、「楽しくシャトルを打ち合う」「柔らかいボールを使ってバレーボールの真似事をさせる」「飛んでくるピンポン球をラケットに当てる」等と、遊びに近い事からさせてくれるような教室なんてたくさんあります。

なので、そうしたところでまずは「足育」に必要な歩行量をどんどん稼いでいくと、将来の幅がぐっと広がります。

多少の靴の歪みにも負けない足を

遊ぶ子供
元気に遊ぶ子どもは平和の象徴ですね♪

昔の日本人は、草履や下駄、時には裸足で走り回っていました。

その後、戦後の高度成長期を迎え、靴が一般的となりましたが、その世代の子どもたちの親は当然足育については知らず、子ども靴も「どうせ大きくなるんだから」と大き目の靴を履かせ、酷いと親指部分が当たって穴が空くまで履かせておく……なんてことも多々ありました。

もちろん、その他足に悪そうなビニールでできた靴やサンダルなども流行っていたこともあり、人によっては思春期を過ぎたあたりで外反母趾に悩まされたり……といった問題を抱えてしまう場合もありましたが、親世代となった、この高度成長期の子どもたちに足の不調があまり見られません。

それはなぜか……というと、実は、その当時はまだ子どもたちは空き地や公園で1日中走り回ったり、野山を駆け巡る機会がたくさんあったから。

子どもの内から走り回ったり、時には裸足になって河原を駆け巡るような機会が多い場合、基礎的な筋力・骨格がしっかりと土台を作ってくれるため、多少の靴の変形にも足が耐えてくれるようになるのです。

もちろん、靴は合う物を履くに越したことはありませんが、靴に次いで、運動が大切だというのには、こうした理由があったのです。

スポーツの習い事は2種類がおすすめ

クロストレーニング
クロストレーニングって知っていますか?

今、テレビに出て活躍しているアスリートたちのほとんどは、素人が遠くから見ている分には「生まれてからずっとこのスポーツしかしてこなかったんだろうな」と思ってしまうかもしれません。

ですが、例えばバスケットの神様マイケル・ジョーダンはバスケットをする前は野球をしていました。

野球の大谷翔平選手は子どものころから水泳をやっていて、そのおかげで肩を壊さない柔軟性を得たとも言っています。

2つ以上のスポーツを行うことをクロストレーニングといい、アメリカ等「効率的なトレーニング」を重視するスポーツの強い国では今では当たり前のこととして取り入れています。

ですので、もし、子どもを「サッカー選手にさせたい」「卓球選手にさせたい」と思ったとしても、一つだけを習わせるのではなく、もう一つ別に、体操をさせてみたり、水泳をさせてみたり……と、その競技とは全く別のスポーツもやらせてみると良いでしょう。

参考⇒多様な運動連鎖の大切さ – 才能開花を目指すなら2つ以上のスポーツを経験させよ!【fitnessonline】

今どきはスポーツ塾もたくさんあります

ボルタリング
スポーツの種類もぐっと増えました

さて、昭和生まれが親になり、平成が過去となった令和の今。

少子高齢化で子どもの数も減り、おじいちゃんおばあちゃんが孫の面倒をみる……という時代でもなくなってしまいました。

当然、親も共働きで、子どもの遊びに付き合う余裕もなくなってきたため、「運動をさせるなんて無理……」という声もあります。

そのため、子どもは家で留守番をさせて、動画やゲームをさせるだけ、という家も……。

足育先生
足育先生

確かに両親ともに9~18時まで働いているのに、公園遊びにも付き合う……というのは難しい話ですね。

その場合はお預かりも兼ねて運動をさせられる習い事がベストです。

ですが、今ではスポーツ塾というものもあり、例えば『オールアルビレックス・スポーツクラブ』など、2~3歳から遊び感覚で運動能力向上に向けた、基礎を作る運動をさせてくれる場所もあります。

関連⇒オールアルビレックス・スポーツクラブ

そうした場所を利用して、少しでも子どもの運動機会を与えるというのも手ですので、無理なく、それでいてたくさんの運動量・歩行量を確保するようにしてあげましょう。

スポーツ以外の習い事をさせたい時でも運動は必要

運動会
スポーツだけが将来ではないけれども……

『習い事としてスポーツをさせる』という際にネックなのは「うちの子どもにはピアノ(他、絵画や習字などインドアな習い事)を習わせるので、指を怪我する可能性のあるスポーツはさせない」という考えを持つ親御さんもいるということ。

とある方のお話ですが、親御さんが将来的に音大に行かせようと3歳のころからピアノを習わせていたため、指を怪我してはいけないと一切の運動を禁じられていた子どもがいました。

ですが、結局音楽の道には行かず、幼少期の運動量の少なさから大人になってからあちらこちらに不調が発生し、医師に「どうして若いころに運動しなかったんだ!」と怒られてしまったという話があります。

せっかくの親の善意もこうなってしまっては元も子もありません。

もちろん、音楽や学問など運動以外の教育というものもとても大切なもの。

ですが、元来人間というのは狩りをしたり、走り回ったり、畑で収穫物を取ったりということをメインとして生活してきた生き物ですので、「運動」というのは生命維持のためにも欠かせないことなのです。

ピアノを習うのであれば、指の怪我の可能性の少ない水泳を習わせてみるとか、英語教室に通わせるらなら将来英語ができればさらに活躍できるサッカーや野球を習わせてみるなど、1つだけでもよいので運動ができる習い事をさせてあげることをお勧めします。

まとめると……
  • 運動ができる子は足がしっかりしている
  • 足をしっかりさせるためにも3~4歳からスポーツの習い事を
  • スポーツは1つだけではなく2種類以上のスポーツで色々な動きを体験させてあげよう
  • インドアな習い事をさせる場合でも運動の場は確保してあげよう
  • 幼少期のスポーツ教室で将来の幅が広がる!!

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