「子どもは元気に、悪いこともせず、ただ健康に成長してくれるだけでいい」
という願う親御さんもいますし、
「将来スポーツで活躍してほしい」
と、願う親御さんなど、それこそ親御さんの数だけ子どもへの希望もあるのでしょう。
ですが、「ただ健康に育ってくれればいい」という願いから、「アスリートとして活躍させたい」という願いまで、実は『足育』が重要なポイントを占めています。
子どもの可能性を広げるためも、子どもが将来アスリートとなる未来を選択できるようになるためにも、大切な足育についてお伝えします。
目次
人間の運動神経系の発達は6歳で全体の約90%が出来上がってしまいます。
「6歳なんてまだ何もできない年頃」
そう思われるかもしれませんが、もう体の基礎が出来上がってしまうのが6歳なのです。
ですから、運動をさせるなら実は3歳からがベスト。
多くの一流アスリートは3歳になるかならないか位で、スポーツを始めたりします。
もちろん突然バッターを持たされて、「マウンドに立て!」とか「リフティングをしろ」といったものではなく、遊び程度のことから、それこそ公園で遊んだり、一緒に森を歩いたり、子ども用バドミントンで家の前で遊んだりといった事からです。
地域によっては、おじいちゃん、おばあちゃんと雪かきをしたり……。
動くということはスポーツだけに限りません。
子どもは歩く事が仕事。
スマホを与えてずっと家にいるばかりでは、将来のアスリートという可能性どころか、健やかに育つという可能性も低くなってしまうので、ぜひ、子どもは3歳頃から歩かせたり、運動させたりさせてあげましょう。
「運動が大切」と一言で言っても、そこには「しっかりと合った靴を履かせている」ということが大前提。
もし、キツイ靴を履かせていたら、子どもは痛がったり気持ち悪るがったりして歩きませんし、足も変形してしまいます。
逆に緩い靴を履かせてしまうと、すぐに疲れて歩かなくなったり、歩き方がおかしくなるため、筋肉の付き方がおかしくなる可能性もあります。
本来必要なことは、合っている靴を履いて、たくさん歩いても走っても疲れない足づくりをすること。
合った靴を選んだ状態で、3歳以上は半年に一回の足の計測、靴の交換を定期的に行い、『疲れない』『姿勢もいい』『運動能力を生かせる』状態を維持していく…それが正しい成長発達につながるのです。
『足の計測に行き、靴を購入する』
これは子どもの意思ではできないことですよね?
お子さんを育てるお父さんお母さんに、生活の一部として、ぜひ取り入れて欲しい習慣です。
足育先生は今まで、3万人もの足を見てその傾向を確認したり、足の悩みを解決したりしてきました。
そうしていくうちに気が付いたことがあります。
まず、足の速い子、スポーツが得意としている子は総じて足の状態が良いのです。
足の状態が良いというのは、指が変形していたり、扁平足になっていたりせず、力強い理想的な足骨格をしているということ。
そしてもう一つ。
このような足の状態が良い子を見る機会は非常に少ない……という残念なことです。
そもそも、相談してくる方のほとんどが合っている靴を履いていないケース。
『合っている靴』というのは、縦の長さ(〇〇.〇㎝等と表示されているサイズ)はもちろんのこと、足の横幅もしっかりと狭いか、広いかを合わせられてこその『合っている靴』。
ですが、残念なことに、日本の子どもの靴の多くは横幅のサイズ種類がほぼありません。
なので、足の幅が細い子も、広い子も同じ「ミドルサイズ」の横幅の靴を履いているケースが多いのです。
多くの足を見てきて、サイズの合っていない靴を履いている子が多くなる年齢にも気が付きました。
1~3歳まではちゃんとサイズのあった、しっかりした靴を履いていた子が、3歳から「キャラものの靴」を選んでしまっているパターンが結構多いのです。
もちろんキャラものの靴が悪いというわけではないのですが、キャラものの靴の場合、どうしても版権代がかかってしまうため、そちらに費用が掛かる分、靴機能や、材料費を削減せざるを得なくなってしまいます。
そうなると、どうしてもこうした靴というのは「足を守る機能」が少なくなって、足が不安定になりがちになってしまうのです。
こうしたキャラものの靴が増えるのが3歳以降の靴からで、今まであった靴を履かせていた親御さんが子どもの気を引く、もしくは子どもが欲しがったからといってキャラものの靴を選んでしまう分かれ道となっているのです。
このように、成長するに連れて、歩行不足というだけではなく、合わない靴を履かされていたことによって、足がきれいに育たず扁平足や足指の歪みなどを起こしてしまったり、正しい走り方を体がしてくれないことなどもあり、だんだんと足が遅くなってしまうこともあります。
「ボク、どんどん足が遅くなっていくんだ……」
そんな風に寂しげに話す子どもは、自信もなさそうで、いたたまれなくなります。
もちろん、まだ小さいうちなら、正しい靴、正しい履き方を覚え、たくさん歩いたりすることで再び速く走れるようになります。
足が遅くなってしまった……などと悩んでいる子は総じて頑張り屋さんです。
合った靴を履かせてもらったら、大人がびっくりするほど走ったり歩いたりして、だんだんと良い足の状態になっていくのが早いのです。
小さなうちから自信を無くしてしまうより、「ボクは、私は、やればできる」という子どもの方が、その後の成長にも大きな違いがでるのではないでしょうか?
ぜひ、「足が遅くなってしまった……」と悩むお子さんを見たら、まず専門家に足や靴の状態をみてもらい、合った靴を履かせてあげてみましょう。
「将来何になりたい?」
そう言われた時に「ボクは足が遅いからサッカー選手は向いていないので……」「私は運動神経悪いから、普通の仕事かな」そんな風に子どもに言わせてしまうのは酷なこと。
3歳の頃から運動をさせて、正しい靴を履かせて、足育に気を付けていると、学校の先生やパテシエ、YouTuberや学者といった仕事の他にも、アスリート(運動選手)を選べる可能性も見出せます。
また、運動の仕事=アスリートだけではありません。
消防士や警察、はてはアイドルだってダンスを必要とされたりするのですから、運動能力はあるに越したことはないのです。
ぜひ、子どもたちの可能性を広げるためにも、3歳からの運動や足育を心がけてみましょう。
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
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