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顔から転ぶ・つまずく・真っ直ぐ走れない!? その悩み……足が原因では?
足育を取り入れている園で多く寄せられるお悩み。
前回は「イライラする」「ボーっとしている」などといったメンタル面でのお悩みに注目しましたが、今回は
- 顔から転ぶ
- つまずく
- 真っ直ぐ走れない
といった、歩行に関するお悩みに注目してみたいと思います。
④顔から転ぶ
人間は反射というものがあり、目の前に物が飛んできたときに無意識に目をつぶってしまうのと同じく、転んだ瞬間、一番大切な脳を守るために、とっさに手が出るようにできています。
ですが、歳をとって反射が鈍くなったり、筋力が衰えてくるととっさに手が出ず、顔から転んで大けがをしてしまうことも……。
これが高齢者の寝たきり要因になったりしてしまう問題でもあるのですが、こうしたことが、近年最も元気なお年頃の幼児でも起こるようになってきてしまったのです。
この原因は、実は靴が……と言うよりも、ハイハイ不足であると考えられます。
現代生活ではハイハイに適した住宅事情ではなかったりし、ハイハイの期間が短かったり、ハイハイ期間をあまりせずに立ち上がってしまうことがあるため、全体的にハイハイの量が少なくなってきてしまっているのです。
そうなると、体が肩の使い方が分からないまま成長し、立って転んだ際にとっさに手が前に出ずらくなってしまっているのです。
もちろん、こうした原因で手が出ないという場合は、成長し、何度も転んだりするうちに手が出るようになってきますが、その前に顔をぶつけたり、歯を折るなど大けがをしかねません。
ハイハイは足育のスタート。
子どもの身を守るためにも、ぜひハイハイはたくさんさせてあげるようにしましょう。
⑤つまずきやすい
大人でも大きな靴を履いたり、小さな靴を履いたりした場合、意図せぬ場所でつまずくことはありませんか?
それは子どもでも同じ。
さらに、子どもの場合は全力で走り、その割にはまだ足の使いかたを身体が100%調整しきれているわけではないので、大人よりも激しく転んだりしがち。
「子どもは怪我をするもの」という意見もありますが、必要ない怪我はしないに越したことはないので、ぜひ、子どもに合ったよい靴を履かせて、元気に走り回らせてあげましょう。
⑥まっすぐ走れない
目をつぶって、真っ直ぐ前に10歩ほど歩いてください。
止まって目を開くと……右や左に大幅にずれている。
そんなやりとりを見たり、経験したことはありませんか?
真っ直ぐ歩くことができない場合、三半規管の衰えなどの問題がある場合があるのですが、ほとんどが体の歪みからきています。
これは、生まれてまだ数年しか経っていない子どもにも当てはまることで、合わない靴を履く事によって、体の中心が歪み、足が上手に使えず、目を開いていても真っ直ぐ走ることができないことがあるのです。
体の歪みはその後の成長にも悪影響を及ぼします。
小さなうちから真っ直ぐ走れないような状態にならないよう、靴の履き方・座り方などに注意するようにしましょう。
次回のお悩みは……?
次回は靴を「脱ぎたがる」「疲れやすい」など、一見すると「え? 足の問題?」と思うような、園での多い悩みついて、お答えしたいと思います。
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