【靴で変わる運動能力シリーズ】総まとめ 靴と足育の関係性
7回にわたる【靴で変わる運動能力シリーズ】でしたが、靴1つとっても、3歳~6歳までの大切な足の育成期間にとっては重要なこととお分かりいただけたかと思います。
ただ「これを履けば足が速くなるから」という理由だけではなく、子どもにとってよい靴を履かせることは、将来大人になった時の運動能力や健康ですら左右させる重要なことなのです。
今回は子どもの足育に良い靴のおさらいと、履き方のレクチャー。
そして、現代の子どもほど靴にこだわっていきたい、大切な理由をお伝えします。
子どもの運動能力を上げる理想的な靴とは?
①かかとの支え(カウンター部分)がしっかりとして、かかとをホールドしてくれる固さがあること。
②靴を締めた時に足首と靴の間に指が1本も入らないくらい履き口が狭いこと。
③靴を締めるためのマジックが2本あり、できればマジックの調整用にリングが付いていること。
④足の一番長い指先から靴のつま先まで、指1本分の余裕のあるサイズであること。
⑤靴底(アウトソール)がねじれないくらい固く、「シャンク」と呼ばれる芯が靴底の中心部分に入っているもの。
⑥蹴り出し部分が曲がるように、かかと側は固くつま先部分は曲がる柔らかさがある物がより理想。
靴の正しい履き方とは?
①かかとをトントンと合わせて……。
②ギューっとマジックで履き口を締める。
③「トントン……ギュー」を合言葉に、子どもに正しい靴の履き方を習慣づけましょう。
④雨の日でも履けるからと防水靴を普段から履かせるのではなく、雨の日用の防水靴と普段使い用の足育に良い靴とを使い分けましょう。
⑤ゴアテックス素材の防水靴ならアウトソールが固すぎないので、雨の日でも足育に良い靴として履けます。
今の子どもに靴が重要な理由とは?
「すぐに成長してしまう子どもの靴なのに……」
「よい靴を履けば、履き方なんて適当でもいいのでは?」
そんな声も聞こえそうなほど、足の成長に良い靴というのは条件がたくさんありますが、欧米諸国に行くと基本的に子どもの靴はこうした条件を満たしたものばかり。
戦前戦後と下駄や草履が日常的な靴であった日本人にとって、足のための靴というのはまだ認識が浅いのかもしれません。
ですが、高度成長期を終え、大きく生活環境が変わり、車社会が当たり前になった現代。
子どもの足はどんどん弱くなっています。
仮に足に合わない靴を履いていたとしても、よく歩いたり、走ったりしていた一昔前の子ども(今の大人)たちは足そのものが丈夫で固く、靴に負けることが少なかったのです。
ですが、移動のほとんどを電車や車移動でしている現代の子は、足が弱く、合わない靴を履いてしまえば、すぐに足が歪んでしまいます。
また、足の指や足そのものの筋肉が少ない現代の子どもだからこそ、靴で補正すべく、よい靴、正しい靴を履く必要があるのです。
「近所の靴屋さんにそんな靴が売っていない」
「どこに行けば足育に良い靴って売っているの?」
と、靴をお探しの場合は、足育先生のお店「靴のやまごん」にご相談ください。
靴だけではなく、子どもの足のお悩みに関しても、足育先生をはじめ足と靴の専門家が丁寧にお答えいたします!!