核家族化が進み、自分の子どもの成長が果たして問題ないのかどうか、他の子どもと同じような歩みをしているのかどうかなど、育児は新米ママ・パパにとっては不安の種でしょう。
そんな不安を少しでも解消できるよう、今回は『子どもの脚や歩き方は変化していく』『変化した場合はどうしたらよいのか』ということをお伝えしたいと思います。
まず人は産まれてすぐは、立つことも座ることもまだできず、寝返りすらできずにひたすら寝る体勢しか取れません。
これは草食動物などが産まれて数時間後には立って、お母さんの後ろをついて歩けるようになるのと比べて、哺乳類の中でも動き出しはとても遅い方なのですが、それだけ人間は大切に守られる前提で産まれてきているということの現れでもあります。
そして、いつしか寝たままだった赤ちゃんが、ハイハイをするようになります。
この時点でまず1つめの変化なのですが、さらにその後、立ち上がって、尻餅をつきながら歩くようになり、外でも歩くようになると、いよいよファーストシューズのデビュー。
公園やご近所などを元気に歩き回れるようになってきます。
この時点での歩き方は恐らく、両手を広げて、体全体でバランスを大きく取るような形で歩いていることでしょう。
この脇を大きく広げた歩き方を『ハイガード』といい、歩行の仕方を体が覚えていくにつれ、脇を少し閉じて歩く『ミドルガード』へと、だんだんと変わっていきます。
そして、完全に歩けるようになると、私たち大人と同じ、脇を閉じた状態で歩く『ローガード』と呼ばれる状態になります。
また少し足下がおぼつかないこともありますが、こうなると転んだり、尻餅をついたりすることもぐっと減り、安定した二足歩行ができるようになってくるでしょう。
そこで注目したいのは、赤ちゃんは、手を使って全身でバランスをとることなく歩けるようになるまで、腕(体)を広げて歩くのですが、同じく、脚も『ローガード』の状態になるまで、広げて歩くということ。
この脚の開き方を『歩隔』というのですが、脚の前後の幅を歩幅。脚の左右の開き幅を『歩隔』と言います。
その歩隔の幅が歩きたての赤ちゃんほど広く、これも歩行が安定するにつれて、狭まっていきますので、自分の子どもが脚を開くようにして歩いていたとしても、それが小さい内ならまだまだ心配しないでも大丈夫です。
歩く際に両手を大きく広げていたのが、脇を閉じて歩けるようになったり、歩隔が変化していったりと、子どもの歩き方は成長に連れ段々と変わっていきます。
それと同じく、脚の形状も少しずつ変化していくと言われており、赤ちゃんによってはO脚であることも多く見られます。
最新の研究だと、赤ちゃんの頃でも、ビタミンD不足から起こる『くる病』の可能性があるためO脚ではないほうが良いと言われていますし、時代によってこうした研究の話は変わってくるため、とても難しい部分があります。
ですので、自分の子どもが問題のない範囲のO脚であるか、そもそもO脚ではないか、問題はないかなど、不安になった場合は脚の専門家に聞いてみるのが一番安心できるかと思います。
仮に極端なO脚出会った場合は、速やかに病院へ行くことをおすすめしますし、ある程度許容範囲のO脚だった場合は、揺れずに歩けるようになり、それに伴い、脚も真っ直ぐに成長していけるように合っている靴を履くことをおすすめしています。
また、子どもは3歳くらいになると、今度はX脚になることがありますが、これは生理的現象で成長に伴うものですので、合った靴を履かせて、歩行量を確保してあげるとそのうち再び真っ直ぐな脚になっていくことがほとんど。
とはいえ、X脚にも問題はあるので、「こんなものか」と傍観してはいけない部分もあります。
X脚になることによって一番生じやすい問題は、脚が内股になることによって転びやすくなる、ということです。
脚が自分の中心に向かって向いているため、自分の脚で自分の脚を引っかけやすくなってしまうとうことです。
もちろん、子どもの柔らかい脚でも内股になることで転びやすくなってしまうのですが、そこで更に転びやすくなることを解消しようと子どもは余計なことをしてしまいがち。
そんな、余計なこととは――。
子どもというのは不思議なもので、X脚になって転びやすくなってくると、誰に言われたわけでもなく「靴を左右逆に履いたら転びにくくなる」ということを本能的に気がついて、実践してしまう傾向にあります。
ですので、この年頃は、靴の逆履きをしてしまう子がとても増えるのですが、これをしてしまうと当然足が変形してしまいます。
そうした靴の逆履きを防ぐために、しばしば幼稚園などでお母さんに、上履きにちゃんと履けると一つながりの絵になるものを描かせたりということもありますし、そうした左右逆に履かないように工夫を凝らした靴もたくさん売っています。
ですが、一番よいのは、その子の足に合った、しっかりと締められる靴を履かせること。
ぴったりと自分に合った、絞められる靴を履いていると、X脚になっていたとしても躓(つまづ)かないで歩けるようになりますので、子どもが左右逆に履こうとしなくなるのです。
また、しっかりと合った靴を履けていると、6~7歳になるころには脚も真っ直ぐになり、綺麗な歩行ができるようになるので、子どもが靴を左右逆に履いてしまう……というお悩みの親御さんは、一度、靴の見直しをしてみることをおすすめします。
因みに……X脚が直らない子の特徴として、『お姫様座り(W座り)』をしてしまっていることが指摘されています。
座るときはしっかり床に足をつけた状態で椅子に座るか、あぐらをかいて座るように注意してあげましょう!!
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