以前、『内履き、上履きから起こる足トラブルを解決する方法』という記事で、上履き(内履き)のメリットデメリットをお伝えしました。
こうした上履き文化はほぼ日本独自のもので、他国ではあまり見られないものです。
それゆえ、衛生的といったメリットだけではなく、上履きは足を保護するには非常に脆く、また脱ぎ履きがしやすい=足を支える力がほとんどないため足育に良くない靴で、さらに、上履きは縦幅のみを見られて作られているため、個々の子どもたちの足に合った形ではなく、足の変形を促してしまうなどといった、デメリットもたっぷり含まれています。
最近では学校教育の現場でも足に関心を持っておられる学校も増えてきていますので、いずれは見直される時が来るかもしれませんが、今でもまだ多くの学校では画一的な上履きを良しとしています。
普段から運動をしていたり、足指体操を行ってる習慣のある子どもなら、足が丈夫ですので、学校で上履きを履いている時間だけを考えるなら、そこまで変形の心配をすることはないのですが、運動習慣がなかった子や、長時間学校にいる間足への負担が気になるという場合は、上履きをその子に合った形に変えていくというのもオススメです。
できたらしっかりとマジックや紐で締められるタイプの靴を履いて欲しいところですが、学校で決まっている以上「履かない」という訳にもいきません。
そうした場合は、靴屋さんに相談するのがベスト。
足の幅が広い子には、靴屋さんに靴の幅を伸ばす機械がありますので、それで横サイズを広げてもらいましょう。
足幅の狭い子には、上履きの中にパッドを入れるという方法があります。
パッドを入れることにより、足が靴の中で動く範囲が狭くなり、怪我予防や変形予防にもなります。
足という土台が変形すると、脚・腰・背中・首……と、どんどん体のバランスが崩れてきてしまいます。
健康な心は健康な体に宿る……とは言ったもので、子どもたちの健やかな成長には足の状態をより良くしていくことが欠かせませんので、ぜひ、上履きを履かせるようになったら「スポーツをする(歩かせる)」「上履きをその子の足にあった状態にする」ということを心がけてください。
足育先生ではこうした上履きに対する動画も公開していますので、ぜひ、入学前にご覧頂ければと思います。
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
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