内履き、上履きから起こる足トラブルを解決する方法

上履きトラブル対処法

日本の学校はほとんどが、それこそ9割が校内では「内履き」もしくは「上履き」と呼ばれている室内用の指定靴を履かせるようにしています。

また、校内用だけではなく、体育館用の運動靴を指定している学校も多いでしょう。

もちろん、上履きというものは、外の汚れなどが室内に入り込まないように、衛生面をしっかりと考えた上での履き物なのですが、大抵において、「柔らかい」「履き口が広い」「底が平たく均一」等と、足に良い靴としては正反対の靴です。

この上履き文化は世界的に見て、日本くらいにしかないものなのですが、これは家の中では靴を脱ぐという文化から考えると当然のように生まれたものなのかもしれません。

ですが、足育としては残念なこの上履き。

子どもが小学校に入り、上履きを履くようになったら、大人はどう対処していけば良いのか、プロの観点から解決方法をお伝えします。

上履きのメリット・デメリット

メリットデメリット

まずは上履きを使うことのメリット・デメリットについて……。

メリット
  • 外の汚れを持ってこない。
  • 安価で経済格差を知られることがない。
  • 洗いやすい。
デメリット
  • 履き口が広く柔らかいので、子どもの足をしっかりと支えられない。
  • すべて同じなので各々の子どもの足の形に合ったものを選べない
  • スリッパタイプの学校だとすり足になりやすく、正しい歩き方にならない

このように、汚れやすい子どもの靴としては洗いやすく、安価で買い替えもしやすい利便性はあるのですが、足育にとってはちょっとマイナス。

とはいえ、元々上履きとは、寺子屋時代から明治の初期の学制発布によって、畳敷きから板張りの立机に変わっても、草履や下駄を脱いで教室に入る習慣がなくならず生まれ出た文化なため、衛生面を気にすることからも、なくなることのない文化的な物です。

また、こうした上履き文化、靴を脱いで家に入るという習慣のお陰で日本はかなり衛生的で、そこは世界的にも認められている部分です。

ですので、「上履きを履かせない!」ではなく、「上履きを履くようになったら足育はどのようにしたらよいか」を考えてみましょう。

上履きを履くようになったら気をつけたいこと

上履き

上履きを履くようになると、標準の足の形の子どもはよいのですが、足の形が細い子、幅が広い子は変形する可能性があります。

また、サイズが合わない、履き口が広いなどの問題ですり足で歩くことも多くなってしまいますので、まずはそもそもの「子どもの足の力をつけさせる」ということが大切になります。

子どもの足の力をつけさせる方法
  • 普段から正しい靴を履いてたくさん歩かせる。
  • スポーツをさせる。
  • 足の指の体操をさせてみる。

こうしたことを、学校が終わった後にさせてあげるのがポイント。

幼稚園と異なり、小学校に上がると親の送り迎えではなく集団登下校をするため歩く機会がずっと多くなります。

もし、学校まで徒歩5分……などという場所に住んでいる場合は、早く帰れた分の時間で、公園などで運動をさせてあげると良いでしょう。

足育先生
足育先生

余った時間でスポーツを習わせてあげるのもありですよ。

とはいえそこまで過剰に考える必要もありません

体育
家庭で足育のことを考えているなら必要以上に心配することはありません

足育では上履き・内履きの問題をよく挙げていますが、よく考えてみると、学校内で上履きを履いている時は、座って勉強しているか、体育として1時間ほど動いているだけ。

それも体育の授業も毎日あるわけではありませんよね。

もちろん休み時間に走ったり、歩いたりしていると思いますが、「学校での方が運動しているので……」というのであれば、それは逆にちょっと問題あり。

上履きでの時間を問題なく過ごすためにも、ちゃんとした外靴を履かせた状態で、1日30分~1時間歩いたり、走ったりできる環境を作ってあげたり、お家で足の指を「ぐー・ちょき・ぱー」と動かす足指体操をさせたりしてみることが重要です。

また、小学校に入ると「習い事」をする子どもも増えるかと思います。

その習い事がピアノやお習字、英会話教室などといったスポーツではない習い事であったとしても、その行き帰りでしっかりと歩かせてあげるだけでも、足育に違いが現れるでしょう。

上履き・内履きは確かに問題のある履き物ではありますが、家庭での過ごし方や、普段の外靴をいかにしっかりと合わせた良い靴を履かせるかなど、日常での足育意識でほとんど問題なく対処できるものですので、不安がらずに、しっかりと日々の足育を心がけていくようにしましょう!!

専門の病院はもちろんですが、足に問題を抱えている方こそ、身近な行きつけの靴屋さんをぜひ、見つけてみてください。

『足という土台から始まる』子どもの成長・発達を促す足育の専門家

子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。

ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
靴と足のチェックで子育ての悩みも解決できることも。

・講演実績年間50回
・相談件数年間2000件

靴と足の専門家、足育先生に無料で相談できる「LINE相談」はこちら!!

足と靴の相性もアドバイスいたします。