日本独自の文化!? 『指定靴』の弊害とその対策
今この記事を読んでいるあなたは、子どもの頃学校内でどんな靴を履いていましたか?
恐らく8割くらいの方が『上履きを履いていた』と答えるでしょう。
この上履きというのは、実は日本独自の文化で、他の国では学校内もそのまま外靴で歩いています。
それは元々、日本が『室内では靴を脱ぐ』というのが当たり前という文化だったため、寺子屋から学校という形に変わった現代でも室内では室内用の靴を履く……という感覚の元、上履きの習慣が生まれたのです。
ですので、近い文化である中国や韓国でも上履きという感覚はなく、それ故に日本の子どもたちは『衛生概念がしっかりとしている』『掃除文化がある』などと良い面で注目される一方で、統一された靴を履かされた子どもたちの足は、常に変形の危機にさらされているのです。
指定靴問題とは?
衛生的で、便利でもある上履きですが、一方で指定靴問題という弊害もあります。
上履きは低価格である一方で、足を保護するには非常に脆く、また脱ぎ履きがしやすい=足を支える力がほとんどありません。
また、足の長さだけではなく、幅の広い子も狭い子もいるのに、上履きは縦幅のみを見られて作られているため、個々の子どもたちの足に合った形ではありません。
つまり……一言でいうと、足を変形してしまう要素がたっぷり含まれた靴なのです。
個々のサイズに合わせるには
そうした上履きを学校にいる間は履かなくてはならないのですが、そこは「明日から上履きを履かせない!!」と言ってもどうにかなる問題ではありません。
学校内で草履をはかせる学校や、裸足で過ごさせる学校も出てきていますので、いずれは上履きも見直される時が来るかもしれません。
ですが今の間は、『普段からしっかり歩かせたり、スポーツをして足の変形を予防する』ということの他に、上履きの形を出来る限りその子に合った物にさせるという方法で対処してみましょう。
【幅の広い子の場合】
足の幅が広い子には、靴屋さんに靴の幅を伸ばす機械がありますので、それで横サイズを広げてもらいましょう。
【幅の狭い子には】
足幅の狭い子には、上履きの中にパッドを入れるという方法があります。
パッドを入れることにより、足が靴の中で動く範囲が狭くなり、怪我予防や変形予防にもなります。
足という土台が変形すると、脚・腰・背中・首……と、どんどん体のバランスが崩れてきてしまいます。
健康な心は健康な体に宿る……とは言ったもので、子どもたちの健やかな成長には足の状態をより良くしていくことが欠かせませんので、ぜひ、上履きを履かせるようになったら「スポーツをする(歩かせる)」「上履きをその子の足にあった状態にする」ということを心がけてください。
次回は……?
進む足の測定方法。
3D測定ってなんだろう?
【足育オンラインカウンセリング情報】
足育先生の「足育オンラインカウンセリング」が全国どこでも受けることができます!
【やり方についてはこちらから】
【ぜひ受けて欲しいお悩みについてはこちらから】
【オンラインカウンセリングを受けていただいた方のご感想はこちらから】
【足育先生監修の子ども用五本指サポーターもおすすめです!!】
【足育先生プロフィールや活動・お店を知りたい方はこちらで!!】