親子で知りたい足育の知識:扁平足ってなにか問題あるの?
扁平足。
これは、足育に関わったことのない人でも、一生に10回は耳にする言葉でしょう。
足育においては、扁平足はもちろん問題視すべきポイント。
そんな扁平足について「へぇ~」とわかる話をお伝えします。
扁平足とは
※乳幼児の時はみんな扁平足※
扁平足とは土踏まずと呼ばれる、かかとから親指の付け根部分にできるはずのアーチが崩れ、足の裏が平らな状態になったことを指します。
因みに、土踏まずは成長するにつれて出来上がるものなので、乳幼児の頃は誰でも扁平足なのです。
扁平足の原因
乳幼児には土踏まずがなく、成長するにつれて形成されるということからわかる通り、土踏まずは運動したり、足指を使って筋肉をしっかり使うことで出来上がっていくものです。
ですが、運動をあまりしない、合わない靴を履いている、サンダルなどの足を固定できない靴ばかりを履いているという場合、扁平足になりやすいと言われています。
また、骨格遺伝で両親が扁平足の場合、子どもも扁平足になりやすいということもありますので、自分が扁平足であるという場合は、ちょっとしっかりと子供の足をチェックしてみるのも良いでしょう。
理想的な土踏まずの高さは「立った状態で子どもの足の裏に指を入れて、第一関節くらいまで入る」という状態でしたら、良い状態。
第二関節まで入ってしまうほど土踏まずが高い場合『ハイアーチ(甲高足)』という、これはこれで良くない状態ですので、注意が必要です。
扁平足だと何か問題?
足裏が平らであることで、激しい運動をする人は痛むことがありますが、病気とされるほどのトラブルはない、という認識がほとんどですが……扁平足だとちょっと困ったことが多々出てきます。
例えば、自分の子供は扁平足だけど、短距離はとても早く問題はないと、問題視していなかった親御さんがいたのですが、後々、長距離を走るようになるとぐっとそのタイムが落ちるように……。
さらに、腰痛や膝痛、首まで痛くなってしまったというトラブルが起こってしまうケースがあります。
それは、扁平足は長距離が苦手だから。
通常アーチとなって衝撃を吸収している足が、「べたん」「ばん」といった感じに衝撃をもろ受けてしまい、それが足を通って体全体に伝わってしまうからと言ったらわかりやすいでしょう。
疲れやすい、足腰に故障が出やすいと言った問題の他にも、足裏全体が圧迫されて血流が悪くなり、むくみや冷えを起こしたり、外反母趾を招きやすいということもあります。
たかが扁平足と思ってはいけないのです!!
扁平足の改善方法
子どもの頃の足育が大切な土踏まず作り。
幼稚園くらいまでに運動していなかった子は、もう扁平足なのか……と言ったら、まだ大丈夫!!
小学校までなら扁平足改善は可能。
しっかりと合ったインソールと正しい靴を履いて、毎日元気に走ったり散歩したりと運動すれば大体3年で改善できます。
出来ればCSソックスなども履いて、ブーストをかけるのもありでしょう。
そして、足の骨格が出来上がってしまう、中学生以上になってしまった場合は……。
そこから扁平足を改善していくのは難しいところではありますが、インソールなどを上手に使っていけば、疲れやすい、関節部分に負担が来るなどといった問題を改善できますので、あきらめず対処していくようにしましょう。