健康的な歯のためにも足にも興味を持とう!!

近年、子どもを専門で診る歯科医師は足の勉強……フットケアや足育の勉強をすることが多くなってきました。

とはいえ、子ども専門の歯科医師が足の勉強をするということは、近年と限ったことではないのですが、結構子ども専門の歯科医師が足を見るということに驚かれる保護者も多く、まだまだ保護者の間には浸透していない「当たり前」であることが少し残念です。

では、なぜ口の専門である歯科医師が、最も体で一番下にある『足』に注目するのでしょうか。

多くの相談を受ける、足と靴の専門家が今まで診てきた事例を元に、『歯』と『足』の繋がりをお伝えします。

歯医者さんの隣にフットケアセンター!?

最近、歯医者さんの隣の建物や、ビル内に『フットケアセンター』が併設されていることが多くなってきました。

これは、歯医者さんが歯を診ると同時に、足の状態も診る必要が出てきたからなのですが、それはなぜかというと……。

  1. 足が歪むと骨盤が歪みます。
  2. 骨盤が歪むと、頭を平行にしようと、歪んでいる側の方が上がります。
  3. 肩が上がると首が倒れるので、自然と頭が上がった肩の方に傾きます。
  4. そうすると上がった方の肩が側の歯でばかり噛むようになってしまいます。

図で示した方がわかりやすいかと思いますが、人の体はどこか1カ所がゆがむと、バランスを取るために次々と色々な箇所が傾いてきてしまいます。

背骨の歪み03
これはとてもわかりやすい事例ですね

こうなると、かみ癖のある方の歯はどうしても噛みしめる力もつよくなりますし、歯が削れやすくなります。

そこで、歪みを取ると……今度は、今まで強く当たっていて削れて締まった方の歯に隙間が生まれてしまう事になります。

そうすると今度は、すり減っていない側ばかりで噛むことになってしまったり、(スキマが生じて)かみ合わせが甘い方の顔、体にゆがみが生じてしまったりと、堂々巡りしてしまうことも……。

矯正するなら足もみよう

どっちも大切
歯も足も、どちらも大切

このように、本来均等に使われるべき歯も、体が歪むと片方だけがすり減ったりして偏ってしまいます。

もちろん、ずっと体を歪ませたままでは、もちろん体に良くはありませんし、顔のゆがみなどで美容面でも気になる場合もあります。

また、そこから片方の肩ばかりが凝ってしまい、偏頭痛を起こしやすい体質になってしまったり……と、将来的にもバランスは良い状態であることに越したことはありません。

子どものうちに体の歪み、つまり足のバランスを整え、正しい状態で成長していくことが健康な生活を送るための理想。

ですが、歯列矯正している子どものほとんどが足のバランスも悪い子ですので、足と歯、両方のバランスを取って、人間の体として正しい状態で成長を促していく事が大切なので、近年の子ども専門の歯科医師たちは、率先して足の勉強をするようになったのです!!

虫歯も足の問題から……?

足と歯
歯を考えるなら足のことも考えましょう

かみ合わせが足の問題から起こることもある……という事がわかったかと思いますが、実は、虫歯も足の問題から発生することもあります。

同じ方の歯でばかり噛んでいれば、当然そちらに負担がかかりますので、歯肉炎や虫歯だってかみ癖のある方の歯で起こる可能性が高くなります。

また、食事の時に足裏をしっかりつけて食べていると、両顎含めてしっかりと均等にして食べられるので、姿勢はもちろん、食べ物の咀嚼もしっかりと行う事ができ、消化も良くなります。

こうした事や、「外反母趾などで足が歪むと、地面との接地面積が少なくなり歩き方のバランスも崩れて良くない」といった問題は、実は、歯科医師側の皆さんから教えてくれたこと。

それほど、近年では足と体の関係性について医療界も含め、広まりつつある問題なのです。

足も歯も一生物

赤ちゃんの足

このように、地球に立っているのは足で、その足を支えているのは靴、という足育の根源とも言える理論を、今多くの医師達が学んでいます。

ですが、残念なことに、まだまだ日本人は足に興味がありません……(涙)

欧米諸国では、歯についてもとても関心があり、「白く」「虫歯もなく」「綺麗な歯並び」ではないと、恋人ができないどころか、面接で落とされてしまうこともあるほど!!

留学に行った人の中では、歯並びが悪いせいでスーパーで買い物するときにすごく悪い態度を取られた……なんて言う話があるほど、欧米諸国では歯並びが悪いと育ちが悪い……まで思われているのです。

歯並びは足の状態にも左右され、欧米諸国は靴文化もあって、足育が当たり前……。

そう考えると、これは当然な環境なのかもしれません。

まだ、日本では歯並び、足育が悪い=育ちが悪い、といった風潮はありませんが、将来を担う子どもたちの健康のためにも、足育はもっともっと広まって欲しいと、私たち、足と靴の専門家は思っています。

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