正しい座り方・駄目な座り方を知りましょう

正しい靴と、正しい靴の履き方。

そして、運動量が主となるよい足の育て方の法則ですが、それだけではなく『座り方』も足育には大切だったのです。

運動量も確保し、自分に合った靴を履いていたとしても良くない座り方をしてしまっては、『足育の足を引っ張る」事になってしまうので、正しい座り方、間違った座り方についても学んでみましょう。

だめな子どもの座り方

子どもが座る時、そしてあなたが座る時、どのような座り方をしていますか?

日本人に多いのが、文化もあって「正座」かと思います。

正座
正座

また、女の子の場合、お姫様座りという、正座の足を左右両方に広げた状態の座り方や、横座りという正座の足を横に崩した座り方も日常的にしてしまいがちでしょう。

横座り
女の子座り

骨格の関係上、男性はこうした座り方は苦手とされていますが、中には骨格が柔らかい幼児の頃からこうした座り方になれてしまっている男の子もいます。

ですが、これらはNGな座り方。

正座・横座り・お姫様座りは、骨盤が歪んだ状態で座って締まっているのです。

ずっと続けていると、骨盤が前傾したり、骨盤が無駄に広がってしまったり、左右で高さが異なってしまうことも……。

また、日本独特の「体育座り」。

体育座り
教育現場ではようやく見直しされつつある体育座り

これも、戦後の学校教育で生まれた弊害のある座り方で、骨盤が後傾してしまい、腰痛の元となる座り方。

座り方の中でもとても良くない部類に入るのですが、教育委員会は現代でもこの座り方で長時間の朝礼や集会を子どもたちに命じており、現代では問題になっていることもあります。

因みに、この体育座りは囚人座り・奴隷座りと言われ、海外では非常に屈辱的な座らせ方を意味するほどの座り方。

旅行に行った際などはこの座り方を強要したり、自分がこの座り方をしたりしないように気をつけましょう。

子どもにすすめたいよい座り方

では、よい座り方は一体どういった座り方かというと……。

一番良いのは、真っ直ぐ椅子に座ること。

ですが、これは体幹の筋肉がまだ弱い子どもではグニャグニャしてしまったり、大人でも、長時間座り続けると疲れてしまうこともある姿勢ですね。

ですので、欧米では子どもの教育現場では「あぐら」をさせて座らせる事が多いのです。

あぐら
映画でもよくあぐらで座る子どもを観ますよね

「あぐらって体に良いの!?」と驚かれるかもしれませんが、あぐらは骨盤を立てて座ることができ股関節の柔軟性を促す体制です。

足育先生
足育先生

インド発祥のヨガの基本姿勢もあぐらですよね

世界的にも地面に座る時は、子どもたちはあぐらを組んでいます。

また、日本人も江戸時代まではあぐらが基本姿勢でした。

あぐらで骨盤が歪んでいたら、歴史的に世界中の人間の骨盤が歪んでしまっていたことになりますが、そうではありません。

ゲームをしたり、テレビを観るときなど、子どもがNGな座り方をするまえに、一緒にあぐらを組んで座ってみるようにしましょう!!

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