普段は『良い足育のために』と足に合う良い靴、スニーカー等を履いていても、夏の暑い日には足が蒸れてしまいますし、足元には涼しげなサンダルを履きたいですよね。
そして、雪が降るような寒い日は足首まで温かいブーツを履かないと、寒くてしかたありません。
短い季節の間なら、少しくらい足育に適さないものを履いても問題ないかと思いがちですが、日本にはかなりはっきりした四季があり、毎年毎年必ず履く物なので、シーズン靴でもできれば足に良いものを履くのがオススメ。
暑い夏、寒い冬、そして雨の日に使う“シーズン靴”。
そう『サンダル』『長靴』『ブーツ』は、どういった物を選べば子どもの足育の邪魔にならず、良い状態でいられるか、足と靴の専門家がお伝えしていきます。
目次
シーズン靴とは、読んで字の如く、そのシーズン(季節)に使われる靴のこと。
雨が降れば濡れてしまうので長靴が履きたくなりますし、暑い日は蒸れ予防にサンダルが履きたくなります。
また、寒い日、特に雪国地方では足が冷えるのを防ぐためにブーツを、子どもにも履かせたいと思いますよね。
ですが、こうしたサンダル、ブーツ、長靴はあまり足育に良いとは言えません。
どうしても形状上足を支える力が弱かったり、前滑りしてしまうなどの問題が起こりやすいため、足トラブルに繋がりがちななのです。
そんなシーズン靴ですが、ちょっとした工夫と対策で足育的に悪くない状態に近づけることができます。
そんな方法を『サンダル』『ブーツ』『長靴』それぞれ紹介していきます。
- かかとが固い
- バックバンドがある
- マジックで留められる
この3点を満たしたサンダルが、足育的にオススメ。
サンダルは足を保護する布の面が小さいので、“足を守るもの”としての役割を考えて上げた方が良いのです。
条件を満たした足育サンダルは、靴のやまごんでも取り扱っています。
この写真の足育サンダルは、足にフィットされるように作られたヨーロッパのサンダルです。
ヨーロッパのサンダルは足幅を選ぶことができますし、日本のサンダルに比べ、踵の部分が深く固く作られていて、履き口が小さいので、足首をしっかりと支えてくれることができます。
さらに、マジックでしっかりと足とサンダルを固定できるので、サンダルの中で足が前滑りすることや、転倒防止、足首の捻挫を防止が期待できます。
サンダルを履いて走ったりすると、子どもが転びやすいイメージがありますが、それは足とサンダルがフィットしていなかったり、固定されていなかったりするからなのです。
また、中敷きが取り外しできるサマーシューズタイプは、中敷きを洗うことができるので、雑菌の繁殖を抑え、暑い夏も足と靴を清潔に保つことができます。
ちなみに、数年前から日本で多く見られるようになった樹脂系のサンダルは、確かに脱ぎ履きもしやすく、汚れも落ちやすく、カラーバリエーションも豊富なため人気が高いですが、足にフィットしているかというとそうではなく、ブカブカになってしまいます。
それに滑りやすいので、足育には向いていません
日常で履く物としてしまうと、足の変形を招く可能性が高いので、短時間での使用や、『海や川で遊ぶときだけ』と、限定での使用にした方が良いでしょう。
今ではどの靴屋さんでもよく見かけるようになった子ども用のブーツ。
短時間で履くのではなく、雪の日など、長期にわたって冬用のブーツを履く場合、足育のことを考えると、オススメは『ゴアテックスのブーツ』そして『マジックでしっかりと留めることができるもの』です。
上の写真のブーツは、ヨーロッパでは小児科医や整形外科医もオススメするほど、足のことを考えて作られたものです。
マジックテープでしっかりと留めることができ、良い素材を使って作られているので、足を守る機能がありますし、防水機能も品質が高い物です。
そして、靴底が曲がるべき位置で曲がるので、蹴り出すときに足指を使うことができる利点もあります。
足がしっかりと固定・安定し、姿勢よく正しい歩行がしやすいブーツですし、足育としてとてもオススメできるのです。
足育先生のお店では、ヨーロッパから直接仕入れた子ども用ブーツを用意していますので、「この辺では見かけない」「近くのお店では売っていない」という場合は、雪が降る寒い季節になる前に、ぜひ一度ご来店ください。
実は、長靴は足育に適さない履物で、足育先生はあまり長靴をオススメしていません。
簡単に脱ぎ履きできる長靴は、足が固定されず、グラグラ揺れてしまい、歩行中、関節や筋肉に常に負荷がかかった状態になってしまうのです。
また、長靴の中で足が前滑りしてしまうので、外反母趾になりやすく、歩き方もすり足になりがちで、足が上がらず転倒しやすかったり、疲れやすくなったりしてしまいます。
子どもの場合は特に、筋肉のつきかたに影響があったりするので、足と体の成長にも関わります。
しかし、確実に靴がびしょびしょになってしまうであろう、雨が土砂降りの日には、長靴を履かせたいですよね。
子どもも雨の日は『長靴が履ける日』と楽しみにしていることもあります。
ですので、足育には適さない長靴を、足育にとって良い状態にしてみましょう。
①土踏まず付き(アーチつき)の中敷きを入れよう
長靴を履くときに一番懸念されることは、足が前滑りをしてしまうこと。
長靴は1センチ刻みで作られているので、どうしても少し大きめになってしまうのです。
それを防ぐために、『土踏まず入り(アーチ付き)の』中敷きを長靴の中に入れると、前滑りがしにくくなる上に、足が上がりやすく、さらに疲れにくくなります。
②フード付き長靴を選ぼう
フード付きとは、長靴の上の部分に絞りがある長靴のことです。
大人用でいうと、この絞りがついた長靴は『土木用長靴』といわれる、履き口部分から土や泥、雪などの侵入を防ぐための作業靴なのですが、それを子ども用の長靴にも利用した物が、足育によい長靴としてオススメです。
フード部分をしっかりと絞れる(縛れる)ものを選ぶのがベストで、紐が緩んでしまったりしないよう、固定性をあげるため、フードの紐を平紐に交換するとより良いです。
この、足と長靴を固定させることも大切なのですが、『暖かさ』という点でもフード長靴はオススメできます。
足元を暖かくすることで、体が緩み、より一層体が動かしやすくなるのです。
以上の2点を気をつけることで、足育に良くないとされる長靴が、足育長靴に変身できるので、ぜひ心がけてあげましょう!
手間は少しかかってしまいますが、雨の日も足や体に負担をかけず、疲れを感じずに歩けるようになってくれたら嬉しいですよね
ちなみにですが、長靴にも2種類あり、ゴムとプラスチック製のものがあります。
ゴムの方が耐久性はあるぶん、少々お値段が高いケースが多いのですが、こちらのほうが比較的幅広です。
逆に、プラスチック製のほうが比較的安価ですが、幅が細いものが多く作られています。
長靴の場合は幅に気をつけることも大切です。
長靴の中で“足が左右に動く”という状態にならないよう、お子さまの足の幅に合うものを選びましょう。
そして、いくら『足育長靴』といっても、雨の日にできる足育の応急処置的なものです。
やはり足育には長靴はオススメできないので、長靴が必要でない日は極力履かせないようにしましょう
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
ぐずり・もたつき・姿勢不良等など。
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