足のトラブルの中でもよく聞くのが『外反母趾』。
大人の女性に多いと思われがちなこの足トラブルですが、実は子どもにもよく起こる症状なんです。
目次

外反母趾とは、合わない靴を履いたことによって、親指が内側に大きく曲がって指が変形してしまう症状。
痛みを伴い、特に親指の付け根の出っ張った部分が靴に当たって痛いと感じることが多く、体の歪みが強いので歩き方や姿勢、身体のトラブル……特に肩こりなどに繋がることも多いです。
パンプスやハイヒールを履く女性に多く見られるトラブルなのですが、現代では子どもでも外反母趾に悩まされてしまうケースもあるのです。

子どもの外反母趾は小学校高学年頃の女の子に多く見られる傾向があります。
初潮を迎えると、ホルモンの関係で関節が開きやすくなりやすいといわれています。
また、幼児期は足の骨格がしっかりと形成されていない時期で、子どもの足の骨は軟骨で柔らかいので、キツい靴、合わない靴を履くと大人よりも足が変形しやすいのです。
さらに、足指を正しく使って歩けていない子どもも、外反母趾になりやすいのです。
今どきは、子ども靴でも、おしゃれなデザインのミュールやパンプスなどが多く出回るようになっています。
ですが、骨の柔らかい幼少期の子どもが前滑りしがちなミュールや、硬いパンプスなどを履くと足が靴に押されて変形しやすくなってしまいます。
それに、外反母趾は足指を正しく使って歩くことができないため、タコや魚の目の原因にもなりやすいです。
ですので、足の骨格がしっかりと形成されるまで……目安として中学校2年生くらいまでは、ヒール靴や幅の細い靴はなるべく履かせないように気を付けましょう。

もちろん、大人になっても自分に合わない靴を無理に履くのはオススメできませんが……
簡単に外反母趾かどうかをチェックする方法をお伝えします。
①まずボールペンを、足指の付け根から踵方面にピタッとつけてみてください。

この時に、ボールペンと親指の隙間に、手の人差し指が何本入るかで外反母趾かわかります。
- 指1本…およそ軽度
- 指2本…およそ中度
- 指3本…およそ重度
あなたは指何本分の隙間がありましたでしょうか?
また、お子さまの足でも確認してみてください。
「外反母趾かも!?」と思った方!!
今からでも遅くはないので、対処していきましょう。
まずは正しく靴を選んでいきましょう。
小さすぎる靴も大きすぎる靴もNG です。
必ず経験豊富なシューフィッターに足を計測してもらい、足に合った靴を選んでもらいましょう。
そして、正しい履き方をして、靴紐をしっかり締めてください。
足指のストレッチをして、関節を緩めてあげることも有効的です。
足指のストレッチは家族みんなで楽しみながらできますので、子どもとコミュニケーションを取りながらすることで習慣化していくようにしましょう!
足指のストレッチは1日20回をお風呂あがりに行うのがオススメです。

外反母趾は数ある足のトラブルの中の1つであり、他にも多くの子どもたちは足に様々なトラブルを抱えています。
足育先生は日本に足と靴の文化を根付かせることで、子どもの将来と才能を発見していきたいと思っています。
その為には親御さんが足と靴の正しい知識を持ち子どもに伝えていくこと。
そして、それが引き継がれ、日本に正しい靴文化が出来ていくことが大切です。
ぜひ、その一端をこちらの記事を読んだお母さんお父さんが担っていただけると嬉しいです。
子どもの成長・発達には、土台となる『足』の正しい成長『足育』が欠かせません。
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