聞いたことはあるけど扁平足って足のどんな状態??
今回は扁平足についての保存版大まとめ!
目次
扁平足とは?
みなさん、「扁平足」をご存じですか?
言葉は聞いたことがあっても、扁平足がどんな足の状態なのかは、知らない方が多いのではないでしょうか。
自分の足が扁平足だとわかったとしても、痛みなどが出なければ、「だからなに??」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
それが足と靴の関係を軽視してしまった結果の日本の状態なのかな、と足育先生は思っています。
扁平足とは、“土踏まず”と呼ばれる、かかとから親指の付け根部分にできるはずのアーチが崩れ、足の裏が隙間の無い平らな状態と、親指側に体重がのっていて、足が内側に傾いている状態をいいます。
本来は、土踏まずが全くない状態を『扁平足』といい、扁平足ぎみの状態を『垂下足』といいますが、今回はわかりやすくお伝えするために、どちらも『扁平足』と表記いたします。
理想的な土踏まずの高さは「立った状態で子どもの足の裏に指を入れて、第一関節くらいまで入る」という状態です。
第二関節まで入ってしまうほど土踏まずが高い場合は『ハイアーチ(甲高足)』という、これはこれで良くない状態ですので、注意が必要です。
因みに、土踏まずは成長するにつれて出来上がるものなので、乳幼児の頃は誰でも扁平足です。
そして、足の基礎が出来上がると言われている6才までに、“理想的な土踏まず作りをする”という目的が、足育のひとつにあります。
扁平足の原因は?
とある園の子どもたちの足を見てみると、30人中12人、およそ4割の子どもが扁平足でした。
どうしてこんなにも扁平足が増えてしまったのでしょうか。
それは、日本社会の歴史そのものの影響を受けていると言っても、過言では無いと足育先生は考えています。
簡単に言えば、土踏まずはたくさん歩けばできるもの。
現代社会は“歩かないから扁平足になってしまう”のです。
戦後の生活は、まだまだ車や自転車での移動が一般化しておらず、基本的な移動手段は歩くことでした。
もちろん子どもたちは、当たり前のように裸足で土の上を走り回って遊んでいたのです。
その頃の子どもたちの脚力は、現代の子どもと比べ、とても強かったことでしょう。
戦後のデータではありませんが……現代の子どもは、30年前の子どもに比べ、歩行量が4分の1以下になっているという調査結果もあります。
もちろん歩行量に地域差はありますが、30年前と今でこれだけの差があるなんて驚きです。
現代は車社会になり、移動手段がたくさんある便利な時代になりました。
そして、“外遊びは危険”“ひとりでの外出は危険”という考えが広まり、公園の遊具も減り、付き添いの親がいないと外遊びもできなくなってしまいましたね。
テレビゲームやYouTube、家にいても楽しめるコンテンツがたくさんあることも、外遊びが減った一因でしょう。
歩行量が減り、土踏まずがない子どもが増えて当然の時代になってしまったのです。
扁平足の症状とは?
足裏のアーチがなく、扁平足であると、激しい運動をする人は痛みを覚えることもあり、医療機関へ受診します。
ですが、ごく一般的な生活を送る人にとっては、「病気とされるほどのトラブルはないだろう」という認識がほとんどです。
しかし、実際は扁平足であることで、体にいろいろな影響がでてくるのです。
土踏まずは歩いたり走ったりする際に、地面からの衝撃を吸収する役目を果たしています。
土踏まずがないと「べたん」「ばん」というような感じに、ダイレクトに地面からの衝撃が体全体に伝わってしまいます。
このダイレクトに伝わる衝撃が危険なのです!!
歩くたび衝撃を受け続けた体は、腰痛や膝痛、首などの関節が痛むようになってしまったり、足裏全体が圧迫されて血流が悪くなる為、むくみや冷えを起こしたり、外反母趾を招く可能性があります。
また、土踏まずがなくなると、足の内側にバランスが崩れ、土踏まず側がぺたんと倒れてしまうので、おのずと膝の位置も内側、股関節の位置もずれてしまい、猫背になり、巻き肩になり、さらにはストレートネックになってしまい、脳へ運ばれる酸素血流量も低下し、日中眠くなってしまうなんてことも。
大げさに聞こえるかもしれませんが、こういったケースがとても増えているのです。
扁平足の改善方法は?
【インソール】
この場合の『インソール』は、一般量販店に売っているような、ただ単に靴の中敷きとして入れることを目的としたものではなく、「土踏まずを形成し、歩行を改善すること」を目的としたインソールを指します。
こうしたインソールは、義肢装具士のいる整形外科などの病院でも作ってもらえますし、足に詳しい靴屋さん、つまり健康靴の取り扱いのある靴屋さんでも相談ができます。
【正しい靴を履き、歩行量をふやす】
いくら良いインソールを入れたところで、足に合わない靴を履いていたら、土踏まずのアーチは形成されません。
足に合う靴を履き、歩行量を増やすことで、扁平足の改善効果が期待できるようになるのです。
そして、後脛骨筋(こうけいこつきん)と言われている土踏まずの頂点の筋肉が良い動きをするようにして、土踏まずが上がりやすい傾向をつくることもとても大切です。
そのためにも、できれば砂浜や坂道など、足の指を使わないと歩けないような場所で、たくさん遊ばせてあげたりすると、自然と土踏まずを形成する筋肉が動き、改善効果が上がります。
毎日の運動を継続することが一番良いのですが、平日に運動を取り入れることが難しい場合は、土日に良い足への成長を促せるくらいの、歩行量・運動をお子さんにさせてあげましょう。
扁平足の予防方法は?
土踏まずが自然と出来上がるのは3歳〜6歳と言われています。
3歳になったときに、足の裏の脂肪層が取れて、土踏まずが少しずつ見え始め、そこからたくさん歩いた子に形成されていくと言われています。
その3年間、とにかく歩く・歩行量を増やすことが重要です。
しかし『歩けばいい』と言うわけではありません。
改善方法の際にもお伝えしましたが、足に合わない靴を履いていては、土踏まずはできにくいでしょう。
そして、足が疲れやすいために、“歩きたくない子ども”“運動が嫌いな子ども”になってしまうのです。
合っている靴を履くと、たくさん歩いても疲れませんし、土踏まずの形成率も上がります。
さらに、足に合う靴を正しく履くこともとても重要です。
それは、正しく靴を履き、足と靴が一体化した状態で歩くと、足の指を使って歩くことができるからです。
足の指を使って蹴り出すことができると、土踏まずを形成するために必要な後脛骨筋(こうけいこつきん)を鍛えることができます。
後脛骨筋をよく動かし、扁平足にならない、良い足づくりをしましょう。
正しい靴の履き方はこちらの記事に詳しく書いています。
動画と合わせて、是非ご覧ください。
『かかとトントンギュー』、子どもにも覚えやすく、すぐに取り入れることができますね。
かかりつけの靴屋さんを作ろう
改善方法も予防方法も、まず基本となることは『足に合う靴を履くこと』です。
足と靴の相談ができて、合っている靴を提案してもらえる、かかりつけの靴屋さんを見つけましょう。
1〜3歳は、靴感覚を学ぶ大切な期間です。
その期間に、足に合う靴を専門家に選んでもらい、靴感覚を養うと、その子どもは生涯足に合わない靴を選ぶことはないと言われています。
生涯合わない靴を履かない=疲れにくい・外遊びが大好きな子どもが育つのです。
最近は、ショッピングモールにも靴メーカーの専門ショップができていますが、靴メーカーの専門ショップですと、メーカーはそこに限られてしまい、他のメーカーを選ぶことができないので、足育先生のオススメは、多種多様のメーカーを取り扱っている靴の専門ショップで足を測って、選んでもらうことです。
お近くにそういったお店が見つけられない場合は、足育先生のオンラインカウンセリングを利用してみてはいかがでしょうか。
オンライン相談を受けていただいたお客さまからは、「子どものかけっこの順位が上がった」「足・足の爪の状態が改善した」「集中力もアップし、成績が良くなった」等の感想をいただいております。
というわけで、悩んだら靴と足のプロに是非ご相談くださいね。
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足育を日本中に広めるために足育先生は講演会やSNSで啓蒙しています。まだまだ足育を知らない親御さんは沢山います。是非子ども達の一生の足を守る為にも沢山のシェアといいねのご協力をお願いします。
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