フットプリントを見て理想的な足の形を作っていこう

フットプリント

突然ですが、この機械、一体なんだと思いますか?

フットルック
やまごんにある機械なのですが……

これは足育先生のお店にもある『フットルック』という、足の圧を見る機械です。

「足の圧なんて測ってどうするの?」なんて思うかもしれませんが、実は結構、足の圧は足育にとって重要なポイントなんです。

フットルックでできること

フットルックとは足裏の圧を測る機械のことです。

足裏の圧を見ることによって、足の成長が確認できるほか、土踏まずがしっかりと形成されているか、浮き指などはないかといったことを確認することができるのです。

例えば、こちら……。

フットルック1

フットルックは、加重がかかっているところは赤~黄色く、圧かかっていない部分ほど青くなって見えるのですが、この写真の子の場合、土踏まずの部分が青くなっていて、しっかりと土踏まずが出来ているというのが確認できますね。

一方で……。

フットルック2

こちらを見ていただくと、足裏の中央部分、特に本来なら土踏まずがあって青くなるべき部分に圧がかかり、赤を超えて白っぽくなっているのが解るかと思います。

この場合、確実に扁平足であることもわかりますので、インソールを入れてもらった靴を履き、よく歩いて、土踏まずのある良い状態の足にしていかないと……と、問題と解決策が明確に解るのです。

そして、また半年後などにフットルックで確認し、土踏まずが出来ているかどうか等を見て、上手くできているようなら引き続きインソールを入れた靴を履いて歩いてもらったり、だめなようなら別の方法で……と対処していくことも可能。

その他、右体重・左体重・前や後ろ体重といった、加重の状態も解るため、仮にスポーツをしている場合など体のバランスが崩れやすい方には、状態を把握するにも最適です。

足育先生のお店ではこのフットルックの機械を置いていて、必要に応じて足の状態を確認し、最適な靴を選んでいます。

フットプリントで代用も

ある意味『足育の成績表』とも言えるフットルックですが、当然専門機械なのでちょっとお値段が張ります(苦笑)

ですが、園での『足裏スタンプ』と同じように、『フットプリント』というやり方でも代用できます。

フットプリント
先生が直接見ています

節約上手で有名なドイツでは、基本このやり方を採用しています。

紙の上にインクに浸された台を置き(伝票や領収書の転写を想像するとわかりやすいかもしれません)、その上に足を乗せるので足自体は汚れる事なく、足の裏の状態が紙に写されます。

出来上がると、このように見ることができるのですが……。

足裏スタンプ

意外としっかりと見ることができ、コンピューターで見るのと同じくらい正確に土踏まずの状態や、浮き指の状態など確認することができてますね。

では、このフットルック、フットプリントから何がわかるのかと言うと……。

足の速・遅い

走る

足育先生は、フットプリントを見るだけで、足の速い子・遅い子がすぐにわかります。

『6歳で一生の足が出来る』と言われていますが、年長さんは6歳ですので、一生の足の基礎がもう出来ていて、フットプリントが理想の形に近ければ近いほど、足が速かったり、姿勢が良かったりします。

これは、土台が安定して大人のようにできあがっている状態ということ。

ただ、ここ何年か足育先生が独自で調査している新潟県ですと、4割の子どもは偏平足という結果がでています。

他の地域では車を使わず歩く人口が多い場合もありますので、割合は変わってきますが、この結果を見る限り、新潟では、4割の子が正しく成長できずに6歳を迎えてしまった……ということになりますね。

フットプリントの足形がキレイだと足が速い?

S字
わかりやすく線を描いています

この上のフットプリントは理想的な足の状態。

設置面がS字でグッとなっているのがわかりますでしょうか。

これは、足裏の筋肉(足底筋)がしっかりしている証拠です。

人間は立つときに、親指の付け根の拇指球(ぼしきゅう)と小指の付け根の小指球(しょうしきゅう)そしてかかとの骨の3点でアーチを描いて立っています。

これはスカイツリーと同じ原理です。

スカイツリー
東京スカイツリー

これによってしっかりと立つことができるのですね。

内側のアーチが無くなっているのが【扁平足】、外側のアーチが無くなっているのを【O脚】といいます。

そして横のアーチが無くなっているのを【開張足】と言って、骨がどんどん開いていって、最終的には【外反母趾】になってしまいます。

このフットプリントのお子さんの足型は3点アーチがしっかりできていて、バネの力もあり、衝撃吸収もして、蹴り出す力があります。

そして、バランスがとてもいいので、姿勢が良いことがわかります。

このお子さんの靴は、足育先生がみており、さらにお父さんがお子さんに走り込みをすすめているため、とにかく家に帰ると“走り込み”をしているそうです。

このように、足に合った靴を履き、たくさん運動をおこなっているので、足のアーチがこんなにしっかりとした年長さん6歳になったのです。

この足型はなかなか見ない、素晴らしいものです!!

靴を“ファッション”として捉えず、“足を守るもの”と日頃から認識し、足に合う靴を子どもに履かせてあげることが、どれほど大切かフットプリントを見てみると、すぐにわかりますね。

良くない状態かどうかもわかりやすい

走る

このように、フットプリントは「足が速い・遅い」という事がわかるだけではなく、土踏まずの状態や指がちゃんと全部付いているかなど、足の状態を見ることができる優れものです。

よい足の場合

  • 指がつく
  • 土踏まずがある
  • かかとが広い

そして、もうひとつ、『足の内側の線がまっすぐであること』がフットプリントからわかります。

内側の線

内側の線がまっすぐでなく、丸く窪んでいると、かかとの骨が曲がっていたりなど、なにかしらのトラブルがある可能性があります。

下の写真をご覧ください。

土踏まず
比較できます

左が去年の6月の足型、右が今年の1月の足型です。

一目瞭然ですが、土踏まずが一気に出来上がっているのがおわかりいただけるかと思います。

こんなにしっかりとした土踏まずができたというのは、「理想的な成長ができた」ということです。

このお子さんはアドバイスを受けてから、お父さんと走り込みをするようにしたとのことで、そうした努力の結果このような立派な土踏まずができたのです!

半年でここまで変わるというのは、相当努力をしたのでしょう。

理想の形のフットプリントがとれるというのは、日頃から意識して、足の体操や靴の履き方、そして運動をしているという現れです。

以上のように、日頃からのちょっとした意識の違いで、子どもの足の成長は大きく変わります。

こうした意識の違いをつけるためにも、フットプリントがとても役立ちます!!

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