扁平足の改善方法と予防法について

扁平足の改善方法

扁平足の子どもは姿勢も悪くなりやすく、少しの運動でも周りが感じる以上に疲れを感じてしまうため、歩くことが億劫になり運動が嫌い、苦手といった悪循環を生み出してしまいます。

また、扁平足の子どもは姿勢の影響から脳にいく酸素血流量が少し不足しやすいので、集中力が低下しやすく学力に影響することもあると言われています。

それに、扁平足だと捻挫や怪我をしやすく、大人になってからの「ひざ痛・腰痛」の原因にもなってしまうのです。

ですが、近年日本の環境の変化によって、運動不足などから扁平足の子どもが大きく増えてしまいました。

  • もし、扁平足になってしまったら?
  • 扁平足にならないようにするにはどうしたらいい?

など、扁平足の改善方法や、予防法をしっておきましょう。

扁平足の改善方法は?

①インソール

インソール
ただインソールを入れればよいという訳ではありません

インソールは靴屋さんでもスポーツショップでも、比較的どこでも購入することのできるアイテムですが、ただインソールを入れればOKという問題でもありません。

できればインソールはスポーツ向けの物。

さらに、自分に合った土踏まずの高さをしっかりと作ってくれるものが理想です。

なぜかというと、土踏まずがないからといって逆に上げ過ぎてしまっても、逆にケガをしやすくなってしまうから。

土踏まず全部を埋めるようなインソールの場合、足の動きが逆に制限されてしまいます。
そうなると、パフォーマンスが低下しやすくなってしまいますので、余裕のある高さのものを選ぶのがベスト。

自分の体に合った高さの土踏まずを補正してくれるようなインソールを選ぶのがベストなのですが、それを見つけるのも難しいことですので、できれば靴の専門家がいるような靴屋さんや、たまにスポーツショップでインソールの専門家が来るイベントなどがあった際にお願いして、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

もちろん、やまごんでもご相談受け付けています。

来店が難しい時はオンラインカウンセリングをすることも、おすすめです。

②歩行量を増やす

たくさん歩く
一緒に遊ぶのもよいですね

いくら良いインソールを入れたところで、足に合わない靴を履いていたら、土踏まずのアーチは形成されません。

足に合う靴を履き、歩行量を増やすことで、扁平足の改善効果が期待できるようになるのです。

そして、後脛骨筋(こうけいこつきん)と言われている土踏まずの頂点の筋肉が良い動きをするようにして、土踏まずが上がりやすい傾向をつくることもとても大切です。

そのためにも、できれば砂浜や坂道など、足の指を使わないと歩けないような場所で、たくさん遊ばせてあげたりすると、自然と土踏まずを形成する筋肉が動き、改善効果が上がります。

毎日の運動を継続することが一番良いのですが、平日に運動を取り入れることが難しい場合は、土日に良い足への成長を促せるくらいの、歩行量・運動をお子さんにさせてあげましょう。

しっかりと合ったインソールと正しい靴を履いて、毎日元気に走ったり散歩したりと運動すれば大体3年で改善できます。

出来ればCSソックスなども履いて、ブーストをかけるのもありでしょう。

ですが、こうした対策で土踏まずができやすいのは10歳くらいまで。

もし、足の骨格が出来上がってしまった、中学生以上場合は……。

そこから扁平足を改善していくのは難しいところではありますが、インソールなどを上手に使っていけば、疲れやすい、関節部分に負担が来るなどといった問題を改善できますので、あきらめず対処していくようにしましょう。

扁平足の予防方法は?

①合う靴と運動

土踏まずが自然と出来上がるのは3歳〜6歳と言われています。
(個人差があります)

3歳になったときに、足の裏の脂肪層が取れて、土踏まずが少しずつ見え始め、そこからたくさん歩いた子に形成されていくのです。

その3年間、とにかく歩く・歩行量を増やすことが重要です。

しかし『歩けばいい』と言うわけではありません。

改善方法の際にもお伝えしましたが、足に合わない靴を履いていては、土踏まずはできにくいですし、足が疲れやすいために、子どもが逆に運動嫌いになったり、歩きたくないと言ってしまうこともあります。

ですが、合っている靴を履くと、たくさん歩いても疲れませんし、土踏まずの形成率も上がります。

さらに、足に合う靴を正しく履くこともとても重要です。

それは、正しく靴を履き、足と靴が一体化した状態で歩くと、足の指を使って歩くことができるからです。

足の指を使って蹴り出すことができると、土踏まずを形成するために必要な後脛骨筋(こうけいこつきん)を鍛えることができます。

後脛骨筋をよく動かし、扁平足にならない、良い足づくりをしましょう。

②外に出なくてもできる足育を取り入れる

さらに、もう一つ取り入れてもらいたいことが『外に出なくてもできる足育』です。

運動不足が原因で起こる可能性があるものとして、「足指の変形」があげられます。

足指が変形するということは、足指に筋力がないため、足自体も扁平足ぎみであったりするのです。

自宅で過ごす時間が増えている今、足指の筋力をより鍛える為に、テレビを見ながら・お皿洗いや料理のお手伝いをしながら、これから紹介する運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

外に出なくてもできる足育
  • つま先立ち歩き
  • 雑巾がけ

今どきのお家ですと、そこまでの広さが確保できず難しいかもしれませんが、廊下やフローリングのお部屋などを雑巾がけすることで、しっかりとした足腰の使い方を学ぶことができます。

また、足指体操等も効果的です。

【やり方】

①足の指の間に手の指を交互にいれていきます。

足握手1

②足の指と手の指が組み合わさったら、足の指を上に反らせたり、下に曲げたりします。

足握手2

この足指体操を、1日20回もすれば、足の指の力が出やすくなって足全体の筋力もバランス良くなります。

そして、足指じゃんけんもおすすめです。

足の指を「グー」「チョキ」「パー」にさせるだけの簡単な体操ですが、「グー」にすると血流が促進され、「パー」にすると体をしっかり支える(踏ん張る)力ができます。

※「チョキ」は外反母趾の方にはおすすめしません※

足の指が動かないということは、足指に力がないということなので、足握手をした後、足指じゃんけんをして、できるようになれば、「足指に筋力が増えてきた」ということの証明です。

このように、足指の運動を普段の生活に少しずつ取り入れて、外での運動が難しい日々でも足育を続けていると、自然と扁平足対策にもなりますので、ぜひやってみてください!!

扁平足でも諦めないで

このように扁平足であっても、改善できることも多々ありますし、大人になってしまった場合でもインソールなどで足の痛みなどを起こさないよう対策する事もできます。

足育先生の元には、扁平足でどうしよう……という相談をしてきた子どもが、綺麗な土踏まずができて足の状態がぐんっと改善されたケースが沢山あります。

短期間でもお子どもの足は変化していきます。

体の土台である足は、成長を支える上で非常に大切になります。

足づくり=体づくりです。

正しい靴選びや靴の履き方等分からず、またきちんと実践できなければ、より良い足づくり(体づくり)はできません。

ぜひ今一度、お子さんの足をよく見てあげてください。

そして、気になる事がありましたら、足育先生®や足育先生®のお店のスタッフに相談してください!!

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