子どもの足育に悪い長靴の正しい履き方講座 動画付き

雨の日の運動のために、1日くらい履くのはOKですが、ずっと履き続けるのはちょっとNGな長靴。

ですが、雪の日は1日だけ……とはいきませんよね。

そこで、暖をとるためにも必要な冬長靴は、出来る限り『ゴアテックスのブーツ』がおすすめということをお伝えさせていただきました。

https://ashiiku.net/?p=18762

ですが、さすがに土砂降り雨の日や、雪が積もって確実にびしょびしょになってしまうであろう日には、ブーツよりも長靴を履かせたいと思う親御さんは多いでしょう。

雨の日でも極力足のために良い長靴を……と考えると、前滑りしやすい長靴を、出来る限り前滑りしない状態にできれば、比較的足に良い状態にさせることができるのです。

では、どうやって長靴の中で足が前滑りしない状態にするのかというと……?

長靴を足育にとって良い状態にする方法

土踏まず付きの中敷きを入れよう

土踏まず入りの中敷き
土踏まず入りの中敷きとは画像のような物

長靴を履く時に一番懸念されることは、足が前に滑ってしまうこと。

それを防ぐために、『土踏まず入りの』中敷きを長靴の中に入れると、前に滑りにくくなる上に、足が上がりやすくなります。

冬場は、北国の子どもたちは全国的に歩行量が減るといわれています。

それは、雪が降った後に長靴を履いて外遊びをすると、思っている以上に体に負荷がかかりつかれてしまうこともあるから。

足育先生
足育先生

逆に、北国で外遊びをよくする子は体が凄く強いということでもあります

ですので、土踏まず入りの中敷きを入れることで、足を上げやすくして疲れにくくサポ―トすると同時に、少ない歩行量でもなるべく土踏まずを形成させやすくするという効果があるのです。

因みに、晴れている日はこの土踏まず入りの中敷きを普段の運動靴に入れて、雨雪の日に長靴の中に入れ替えてあげるという使い方がベストです。

長靴の上の紐をしめよう

地域によっては見ないかもしれませんが、寒い地域では長靴の上の部分に絞りがある長靴が売っています。

絞れる紐が付いた長靴の説明
こちらが絞れる紐が付いた長靴

大人用で言うと、この絞りが付いた長靴は 『土木用長靴』と言われる、履き口部分から土や泥、雪などの侵入を防ぐためのものなのですが、それを子ども用の長靴にも利用した物。

因みに、この履き口の部分をフードと呼ぶのですが、この部分が絞れる(縛れる)物を選ぶのがベスト。

ですがこのフードの紐。
たいていはボタンで止められるようになっているのですが、結構紐が滑って、止めていても緩みやすいのです。

フード
機能的なボタンですが、あと少し……

ですので、足育先生はこの紐を『平紐』に交換してしまいます。

そうすると、ボタンが滑って取れにくくなり、固定性が上がります。

因みに、このボタンも強度のある物などが売っていることもありますので、見つけた時に買っておいて交換すると良いかもしれません。

地域によってはあまり見たことないタイプの長靴かもしれませんが、普通の長靴は履き口の内側が蒸れにくいメリヤスという素材で出来ているのですが、こちらはウレタンで覆われており、冬とても暖かく、雨や雪が入りにくいのでお勧めです。

動画でも説明しています

足が暖かいと体が緩む!?

余談ですが、こうしたフード付きの長靴には他にも利点があります。

「長靴ならばたいていは暖かいだろう」と思われがちですが、普通のゴム長靴ですと履き口が広いため、どうしても風や雨、雪が入り込んだりして、保温性もそこまで高くはありません。

ですが、このようなフード付き冬長靴の場合、かなりの保温効果を期待できるのです。

足が暖かくなれば、体が緩み、より一層体が動かしやすくなります。

「私たちの地域にはあまり売っていない」という場合でも、通販などで購入しておけば、冬温かく、さらに固定性も増すので足育にも良くて一石二鳥ですので、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

長靴も幅の丁度いいのを選びましょう

赤い長靴

ちなみにですが、長靴にも2種類あり、ゴムとプラスチック製のものがあります。

ゴムの方が耐久性があるぶん、少々お値段が高いケースが多いのですが、こちらのほうが比較的幅広となります。

逆にプラスチック製の方が比較的安価なのですが、幅が細い物が多く、ではどちらがいいのか……と言うと……。

『お子様の足の幅にあったものをチョイスしましょう』ということ。

長靴の中敷きを外し、その上に足を乗せて幅、長さが合っているかどうかを確認するという、普通の靴の選び方と同じ方法を用いて、幅が丁度よい物を選ぶようにしましょう。

ですので、足の幅が細い子はプラスチック製のもの、幅が広い子でしたらゴム製をを選ぶことになるかなと思いますが、長靴の場合は特に幅に気を付けて、「前後にも動いてしまうけど、左右にも動く」という状態がないようにしましょう。

前後に滑りやすいところに加えて、幅も広くて左右にも足が中で動いてしまうとなると、とても疲れてしまいます。

長靴もその子にあったものを!!

このように、長靴でもその子に合った物を選んだり、フード付きを選んだり、土踏まず入りの中敷きを入れたりすることによって「足育に悪い状態」ということから抜け出すことができます。

足育は「マジックで留められる運動靴ではないといけない!!」といった、縛りのある狭い考えではなく、より足に良く、より成長期の子どもたちが健やかに良い状態に育っていく方法を、状況や環境を鑑みながら提供していくものです。

「寒い時は冬長靴を履きたい」「発表会の間だけおしゃれな靴を履きたい」そういったお子様たちの願いを叶えつつ、未来のために足育を行っていくお手伝いをしていきたいと思います。

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