日本は長靴も長靴の履き方もまだまだな部分がたくさん!!
おもてなし文化に、健康食とされる日本食文化、和の世界や数々の技術など、日本には誇るべき部分がたくあんあります。
同時に、日本は日本独自の文化を発展させてきた歴史が長く、少し保守的な部分もあったりします。
そのため、まだ日本に入ってきてそこまで歴史の長くない『靴文化』に対して、まだまだなところがあり、そうした面での問題を少しずつでも解決できればと私たちは足育先進国から足育を学び、日本に広げる手伝いをしています。
そんな足育先進国の一つであるドイツ。
元々靴の文化が長く、また、その勤勉で几帳面な国民性からか医学、とくに予防医学についての理解が深く、足の健康を守ることは体の健康を守ることという認識の元、幼少期の頃から足育をしっかりとと入りれ、小学校では靴についての授業があるほど!!
[aside type=”boader”] 因みに、ドイツの靴博物館(!!)には2000年前の靴の展示がされていたりしますが、日本に靴が入ってきたのはおよそ150年ほど前のことですので、靴に対する知識や常識が異なるのも当然ですね。[/aside]
これほどまでに足育知識があるドイツでは、長靴の履き方についても日本とは異なる常識を持っているのです。
子どもに履かせるなら長靴ではなく……?
ドイツは日本よりも北に位置し、北海道よりも実はさらに北。
夏は比較的過ごしやすく、エアコンを取り入れていないお家も多いくらいなのですが(そのせいで近年の猛暑で熱中死亡者数も増加するほど……)、冬は当然厳しく長く、日没も16時と早くに暗くなります。
また曇りや雪の日も多く、防寒は必須となりますが、そのような気候の元、子どもたちは長靴ではなくブーツを主に履かせています。
これは前回の『足育には長靴よりもブーツがおすすめ』という記事でしっかりと書いていますが、ブーツの方が指先を使ってしっかりと歩くことができ、また、マジックで留めることもできますので、防寒のために頻繁に長靴を履かせるならば、ブーツを履いていたほうがよいということなのです。
因みに、ドイツの冬は凍てつくような寒さで路面もアイスバーン状になることもしばしば。
そのため、長靴では足の裏がツルツルしてしまい歩くことができません。
底の厚いしっかりとしたブーツが好まれるのは、こうした気候も一因しています。
長靴を履く時もある
※自然と町が一体化しています※
ドイツは森や山に囲まれた土地が多く、春先の雪解けに伴い泥だらけになってしまうことも多々あります。
ですが、ドイツは環境意識がとても高く、幼稚園では雨でも雪の日でも、大嵐の日でもない限りは1日30分以上は外遊びをさせることを良しとしています。
これは『歩く』という足育を意識したものもあり、川や土など自然の物に触れる学びというものをとても重要視していることもあります。
そんな時に登場するのが『長靴』。
『どろんこズボン』という幼稚園児のマストアイテムをと共に、長靴を履いて雨の日など泥遊びをするのは、ドイツの幼稚園での恒例の光景。
もちろん、泥んこ遊びを終えたら、その後は足育に良い運動靴を履いたり、寒い日はブーツを履かせたりと「シチュエーションによって靴を使い分ける」ということを、小さなうちから当たり前のようにしています。
ぜひ、日本でも『長靴は雨の日用』『寒い時はブーツ』という認識が広まってくれたらと思います。
次回は……?
次回も長靴のお話。
「長靴の時でも足育を心がけたい」「長靴でもとりあえずどうにかするには!?」といった、長靴を足育に良い状態に持っていくお話をお伝えします。
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