長靴が足育的にはNGな理由とブーツのすすめ

長靴とブーツの話

雨の日に長靴を履く子どもは多いかと思いますが、冬になると北国では寒さ対策、雪対策として当たり前のように長靴を履きます。

ですが、残念なことに子どもの足育にとって長靴は、足に良くない靴のひとつ。

ですので、出来る限り雨の日、雪の日に限定して履くようにすることをおすすめしているのですが、やっぱり雪の日などは長期にわたって冬長靴を履く必要が出てきてしまいますよね。

そんな場合には、足育にとってまだ良いとされる、〇〇で出来たブーツをお勧めしているのですが、それはどのようなものか

というと……。

なぜ長靴は足に良くないのか?

長靴はその形状上、靴の中で足が動きやすく、普通に歩いているつもりでも、すり足のようになってしまいます。

そのため、足首が固くなりやすく、躓きやすくなったり、疲れやすくなったりしてしまうのです。

もちろん、たった1日、たった1時間履いただけで急に筋肉バランスが悪くなるというということはないので、長靴や冬長靴は『特に寒い日』『雨の日』『雪が積もってしまった日』などに履くようにすれば問題ありません。

ですが、雨の日が1日くらい続くだけの地方とは異なり、寒い地域の場合「今日も寒い」「今日も寒いから」「明日も寒そう……」と毎日のように冬長靴を子どもに履かせてしまうケースも少なくありません。

しかし、このように長期間長靴を履かせ続けてしまうと、足の筋肉の使う場所が変わってしまうため、長靴ばかり履かせないよう、『長靴は雨雪専用』と意識して使わせることが重要になるのです。

冬長靴
こんな風になるまで、雪の中でも遊ばせてあげたいところですよね!!(笑)

足育先進国のドイツでも長靴を履きます

ドイツ
自然と町が一体化しているドイツの町並み

足育先先進国と言われているドイツ。

足育先生も何度も行ったことのあるドイツですが、この国は森や山に囲まれた土地が多く、春先の雪解けに伴い泥だらけになってしまうことも多々あります。

ですが、ドイツは環境意識がとても高く、幼稚園では雨でも雪の日でも、大嵐の日でもない限りは1日30分以上は外遊びをさせることを良しとしています。

これは『歩く』という足育を意識したものもあり、川や土など自然の物に触れる学びというものをとても重要視していることもあります。

そんな時に登場するのが『長靴』。

『どろんこズボン』という幼稚園児のマストアイテムをと共に、長靴を履いて雨の日など泥遊びをするのは、ドイツの幼稚園での恒例の光景。

もちろん、泥んこ遊びを終えたら、その後は足育に良い運動靴を履いたり、寒い日はブーツを履かせたりと「シチュエーションによって靴を使い分ける」ということを、小さなうちから当たり前のようにしているのです。

ですので「絶対になが靴は履かせていけない」と思い込むのではなく、ぜひ、日本でも『長靴は雨の日用』『寒い時はブーツ』という認識が広まってくれたらと思います。

ブーツという選択も視野に入れて!

子どもブーツ
ブーツならおしゃれなものもたくさん!!

このように、雨の日には雨の日の為だけに長靴を履かせるのがベストですが、では雪の日は……というと。

ちょこちょこと書いていますが、雪の日は『ブーツ』がオススメ。

雨と異なり、雪の場合何日も降り続けたり、雪の少ない関東などでも1度雪が降ってしまうと溶けて消えるまで2~3日以上かかってしまうこともあります。

そうした場合は、雨の日のように「今日1日だけね」という訳にはいきません。

また、「子どもブーツなんて履かせるの!?」と驚かれる親御さん世代もいるかもしれませんし、特におじいちゃんおばあちゃん世代になると、「子どもにブーツだなんて……」と眉をひそめる人も少なからずいるでしょう。

ですが、昔は大人の履きものだと思われていたブーツも、今では子ども用の物が売っており、長くつの代わりに選ぶこともできます。

しかし日本の子ども用のブーツの場合、下から3〜5 センチくらいまでしか防水になっていないパターンがほとんど。

この3〜5 センチの部分に防水の特殊なテープが張られており、水が入ってこない作りになっているのですが、残念なことにこの加工のせいで、どうしても足先部分が『シワ切れ』を起こしやすくなってしまいます。

人間はつま先部分を曲げて歩くのが普通なのですが、そこが何度も曲げ伸ばしするとどうしても長靴自体が傷んでシワ切れしてしまうため、この『シワ切れ』を防ぐっために靴底を固くして、つま先が曲がりにくい硬い作りになっているのです。

そのせいで、長靴やブーツを履くと、子どもは足指を使って歩くということができにくく、足育には不向き……とされているのです。

一方、少しお値段が高くなりますが、ゴアテックスという素材で出来たブーツの場合、靴の上の方までしっかりと防水加工されており、マジックで留められるようなデザインでできているものもたくさんあります。

ゴアテックス素材は強度があるため、ちゃんと蹴り出し位置で足先が曲がるように靴底が加工されており、子どもでもしっかりと足指を使って歩くことができるのです。

このブーツならば、すり足で歩くとこになりにくく、比較的長靴よりも安心して足育を考えて履く事ができます。

ゴアテックスのブーツが手に入らないときは……

ゴアテックスのブーツ
ダブルマジックで安定感もあり、しかも中も暖かそうなブーツですよね!!

足育にお勧めの長靴とはブーツ……という簡単な答えが出てきてしまいましたが、ブーツはブーツでも、蹴り出し位置がちゃんと曲がるように加工された、ゴアテックスのブーツで、かつ、マジックでしっかりと留めることができる物……という前提があります。

ですが、あまり日本では見かけないゴアテックスのブーツ。

足育先生のお店では、靴と足の先進国であるドイツなど、ヨーロッパから輸入したブーツを取り扱っていますので、「この辺では見かけない」「近くのお店では売っていない!」という場合は、雪が降り続ける季節になる前に、ぜひご相談ください。

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