親子で知りたい足育の知識:足育は子どものために親のために
足育では日々「歩けるようになったらどんどん歩いてください」「足に合った靴を履いてたくさん運動してください」「親御さんと散歩をしましょう」と、ちょっとしつこいくらいお伝えしています。
これは、子どもは6歳までに基本的な運動機能や、基本的な足の骨格というのが決まってしまいます。
ですので、歩けるようになった 1 歳頃から、合った靴を履いてたくさん歩かせることによって、外的環境に負けにくい筋力やバランスの良い骨格、そして基本的な運動感覚を身に付けさせるということが大切なのです。
ですが、相談に来るお母さんの中には「お母さんが歩かないから歩けない……」と、ちょっと悲しい報告をしてくるお子さんや、「私が歩く体力ないんです……」と嘆くお母さんもいます。
もちろん、これはお母さんだけではなく、共に子育てをするお父さんも、仕事が忙しくて一緒に歩いてあげる時間が取れないなどといった問題もあります。
足育は、子どもだけの問題ではなかったのです。
子どもは一人では歩けません
戦前頃まで、子どもは歩けるようになると親の畑仕事の手伝いや、下の子のお世話、寺子屋にお友達同士で行ったりと、すぐにかなりの量の歩行を、自然と行うようになっていました。
もちろん、人さらいなどの犯罪もあったはずですが、両親が共働きであっても親と一緒に目の届く範囲で遊んでいたり、子どもも多かったので友達同士・兄弟姉妹で連れ添って移動したり、ご近所さんの多くの目がありましたので、基本的に子どもは子どもだけでも一人で歩く事ができたのです。
ですが、今は事情が変わり、交通量が増え、子どもの数も減ったため子どもだけの移動でも危険はありますし、また、親が子どもを連れて仕事に行く、ご近所さんに見てもらうといった大人の安全な目を向けることも難しく、犯罪を考えると、とても子どもだけで外を歩かせるようなことはできなくなりました。
するとどうしても、子どもを歩かせるときは親御さんが公園に連れて行ったり、近所の森のハイキングコースを歩かせたり……という必要が出てくるのですが、その負担に親御さんの足が耐えきれないことも……。
今は育児はどちらか一方ではなく、お母さん・お父さんが平等で行うものという認識になりましたが、やはりまだ、お父さんは会社勤めで夜遅くまで帰ってこれないケースがほとんど。
そうなると、お母さんが1人でお子さんを歩かせないといけないのですが、そのお母さんが歩くのが大変……ということもあるのです。
親御さんにも歩くための靴と時間を
歩行量の少ないお子さんのお母さんに「運動靴はありますか?」と尋ねたところ、「パンプスとサンダルしかない」という返事が返ってきたことがあります。
元々女性は筋力が弱いことが多く、そのため、ただでさえ長時間歩くのを苦手とする方もいるくらい。
その上、運動に適した靴もない……となると、それは子どもと一緒に歩くのも難しいですよね。
もちろん、女性の場合出産後の骨盤の状態やホルモンバランスが良くなく、体力的にも難しいケースがありますし、1人で2人以上の子どもたちの手を引いて歩くのも大変なこと。
ですので、お母さんが歩けるように運動靴を買ってみるなどといった意識改革も必要ですし、お父さんができるだけ早く帰って子どもと散歩に行く時間を作るなどといった、社会全体の意識改革が必要なのではないかと思います。
もしかしたら、お父さんも革靴やサンダルだけしかないケースもあるかもしれませんので、子どもが歩けるようになったら、夫婦・親子そろって自分に合った歩きやすい靴を購入してみてはいかがでしょうか。
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