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親子で知りたい足育の知識:日本だけでスポーツを学び活躍することが難しい現状は靴にあり!?
時代が変われば悩みも変わる。
というわけで、足育先生の元にも日々たくさんの「足の悩み相談」が届きます。
「速く走れるようになりたい」という相談から、「すぐ疲れちゃって、歩かないんです……」という相談など、たくさんの相談が来るのですが、こうした相談を聞いていると、その相談内容が時代を反映させているものだな……ということがよくわかります。
車社会になって、アスファルトが多くなり、あまり外で遊ぶことが良しとされなくなってきた時代。
この時代にどのような相談が多いのかと言うと……。
運動能力はDNAだけが原因ではありません
「うちの子、足が遅くて……。私も運動が得意じゃないので、似たのかもしれません」
「うちは夫婦そろってインドア派なんで、子どももあまり歩くのが得意じゃなさそうなんです」
子どもの足育相談を受ける中で、こうしたことを聞くことがしばしばあります。
子どもさんがあまり歩きたがらなかったり、小学校の運動会でビリになってしまうほど運動能力に自信がなかったり……。
こうした問題を自分たちの遺伝のせいだと思っている親御さんがとても多いのですが、実は違います。
元々私たちは太古の昔から、マンモスなど猛獣を狩ったり、野山を駆け巡って木の実を集めたりしてきた、いわば「火を扱える獣」でした。
もし、運動神経が悪かったら……?
狩りはできないわ、木の実は集まらないわで、あっという間に餓死してしまうでしょう。
つまり、私たちのDNAにはそれだけのことをできる、運動能力が秘められているのです。
ですが、時代が進み、座り仕事が主となり、移動は車、外遊びも危ないからだめ、家の中で座ったままでできるゲームや動画の方が楽しいなど、どんどん動くことから離れるようになってしまい、その結果、「歩くため」「走るため」に備わっている部位である足に問題が生じるようになってしまいました。
つまり環境が、足の状態、強いては運動能力を左右しているのです。
基本的に「インドア派」「運動が苦手」という親御さんの話を聞くと、あまり子どもと外で遊んだりもしていなかったり、靴についても「履ければいいや」という感覚であったりすることがあり、「親が運動が苦手だという環境が、子どもの運動能力を抑えてしまっている」というケースがほとんどなのです。
靴の履歴を見てみよう
このように、現代の足の問題の多くは、時代を反映して「幼少期から運動不足である」ということから引き起こされていることもあり、相談に来る子どもの2人に1人が基礎的な筋力が備わっておらず、扁平足なのです。
DNAの問題ではない……と言われてホッとしている場合ではありません!!
つまり、お子様の足の問題は、環境の問題でもあるので、改善方法はいくらでもあるのです。
もし、どのような原因で今の足の状態になってしまったのか……ということがわからない場合は、靴の履歴を見てみるとわかります。
きつい靴を履かせていたのなら、靴の中の親指部分がすり減っているはずですし、緩い靴を履かせていたのならかかとが減っているかもしれません。
また、運動不足であれば、扁平足気味であったり、指がもやしのように痩せているかもしれません。
基礎的な筋力を
このように、靴や足を見ることによって、足の問題点はすぐにわかるはずなのですが、それは親御さんが足の知識が多少なりともあることが前提。
もし、わからない場合や、困っている場合は、すぐに足の専門家に足の状態を見せて、正しい靴を選んで、正しく履かせて、そして、たくさん歩かせて基礎的な筋力をつけてあげることが一番でしょう。
子どもは柔軟性があり、歩かせたり、元気に遊ばせてあげるだけでも、すぐに運動神経が発達していきます。
もしかすると……あっという間に、親が想像していたよりも優れた運動能力を見せてくれるかもしれません。
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