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親子で知りたい足育の知識:まだあるヨーロッパと日本のベビーシューズの違い
ヨーロッパ(特に足育先進国であるドイツ)と日本のベビーシューズの大きな違いは、①紐であることが多い②全体的にスリムで足の形にフィットしている、という2点であることを前回の記事にてお伝えしました。
これは、一度履いたらあまり脱ぎ履きしないという生活習慣の違いと、「赤ちゃんの足は柔らかくてグラグラしているので、固定させて歩行を安定させなくてはいけない」という意識の違いから紐でしっかりと結ぶ大人が多いという点と、縦の幅だけではなく横の幅も鑑みて、靴の横幅をできる限り足の形にフィットさせて、ぐらつきやすい脚を支えるようにしていることから、この2点の違いが生まれているのです。
ですが、ヨーロッパと日本のベビーシューズの違いはこの2つだけではありません。
残り3つ、日本とは違う大きな点を上げてみましょう。
③ある程度の重さがある
日本はその技術の高さから、同じものでも軽く、小型化するのが得意です。
そのため……という訳でもないとは思いますが、靴も軽ければ軽いほど良いと考える方が多く、子どもの靴もとても軽くできています。
ですが、EVAなどのスポンジ系の素材を底に使っている靴ですと、アスファルトに削れやすかったり、傾きやすかったりします。
もちろん、重すぎても脚が疲れてしまいますし良くないのですが、しっかりと安定した底材でできており、滑りにくいことを前提とした、ある程度の重さがあるものがオススメです。
特に3歳くらいまでは成長と共に、3~4ヶ月に1度靴の交換が必要となってきますので、その間履いていても守られる靴であることが重要です。
④ある程度の固さがある
靴に求めているものは足の保護や、安定させてくれること。
ですが、もし靴が全体的に柔らかかったら……?
クニャクニャとしてしまったら、脚の安定ができず、歩行を楽しみにくく、さらに歩いていると疲れてしまいますよね?
もし、かかと部分等、足を支えるポイントとなる部分が固ければ、それだけ足支えが良くなり、歩きやすくなったり、バランスが良くなったりするのではないでしょうか。
もちろん、足のつま先部分など曲がる部分は曲がるように柔らかさは必要なのですが、スカスカな素材、フニャフニャの靴底で足元がグニャグニャと動いてしまうのは足育にとってはマイナスでしょう。
⑤脱ぎ履きがしにくい
日本は家に上がるときは靴を脱ぎ、施設などでも靴を脱いで素足で上がるような場所が多くあります。
衛生的でとてもよいのですが、一方で、よく靴を脱ぎ履きをするため、日本の靴は基本的に履き口が大きく、紐で結ばないような脱ぎ履きしやすい靴がとても多いです。
ですが、そうなると足が靴の中で動いてしまうため、どうしても歩行が乱れやすくなります。
また、正しく靴を履く時に「かかとトントン ギュ」をしても、脱ぎ履きしやすい状態だと子どもが勝手にマジックを剥がして緩ませてしまったり、正しい靴の履き方の意識がしにくいというデメリットもあります。
手に入れるのが難しいかもしれないけど……
このようにヨーロッパのシューズは日本のものと異なり、
- 紐でしっかりととめることができる
- 全体的にスリムで足の横幅に合わせて支えやすい
- ある程度の重さがある
- ある程度の固さがある
- 脱ぎ履きがしにくい
という違いがあります。
もちろん日本の環境に合わせたものを履くという利便性や必要性はあるかもしれませんが、足育のためを考えるとヨーロッパのものの方がおすすめ。
手に入りにくく、値段が張る(日本のベビーシューズの倍くらいの価格)という難点はありますが、この先80年以上生きる子どもを支え続ける足のことを考えると、価値のある先行投資になるのではないでしょうか。
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