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親子で知りたい足育の知識:赤ちゃんのハイハイは足育にとって大切な動きだった
生まれたばかりの赤ん坊は、当然歩くことはもちろん、自らの力で座ることもできず、「寝て・起きて・ミルクを飲んで・ウンチやおしっこをして・泣く」といったことくらいしかできません。
ですが、いつしかトコトコと可愛らしく歩けるようになるのですが、その間のステップに『ハイハイ』というものがあります。
意外と忘れがちな存在であるハイハイですが、ある意味『足育のスタート地点』でもあると言っても過言ではありません。
ではなぜハイハイが重要かと言うと……。
ハイハイは将来の歩行を左右する全身運動!?
赤ん坊はハイハイを経て後、立ち上がってゆっくりと歩けるようになっていくのですが、このハイハイ期はいわば『歩くための練習期間』でもあります。
大人がハイハイし(四つん這いになって歩い)てみると判るのですが、ハイハイで移動すると腕を使うので肩関節から、脚を使うので股関節まで、全身の関節・筋肉を使って移動することになります。
つまり、骨盤や股関節、脊柱の動きをこのハイハイで学んでおり、そこから体が「あ、脚を前に出すためには股関節をこう動かすんだな」とか、「脚で立つにはここの筋肉を使うんだな」ということを学習し、正しい歩行へ向けて体が出来上がっていくのです。
ですが、近年では残念なことに『ハイハイは歩くための必要な期間』という認識が薄れてきており、「早く立てて歩けた方が良い」という感覚を抱いているお父さん、お母さんが増えてきています。
また、逆にハイハイをしない子(座ることが多い子)、ズリズリと這うようなハイハイしかできなかった子、片手片足だけでバランスの悪いハイハイしかできなかった子が、つかまり立ちをして早々に歩行に入ってしまうなどもあります。
そうした場合でも、筋力があまり付いていない状態、バランス力がまだ十分に備わっていない状態で歩き始めてしまうため、将来的に歩行バランスが悪くなってしまう可能性もありますし、例えば、ハイハイは肩関節の機能を学習させていく動きでもあるので、十分にハイハイできなかった子は、転んだときに手をつけずに顔から転んでしまうこの多い子どもになってしまう可能性も……。
もちろん、ハイハイの期間が短くても問題なく歩行に入れる幼児もいますので、一概に『ハイハイを無理にでもさせろ』ということは絶対に言えないのですが、赤ん坊というものは『寝ているだけ』から『ハイハイ』を経て『立ち上がって二本の脚で歩く』というルートを辿るということ、ハイハイという期間はとても大切な事だということは覚えておいて損はありません。
神経質になる必要はないけれども……
少子高齢化。
核家族がほとんどで、残業の多い夫に頼るわけにもいかず、たった一人で生まれたての赤ん坊と向き合わないと行けない女性が増えている中、『ハイハイしてくれない!』『もうつかまり立ちをしてしまった!! どうしよう!!』などと、足育のことに関してまで神経質になってしまっては、すり減るものがあまりに多くなってしまいます。
ですので、0歳児の足育知識として
- 1日でも早く歩けるようになったからといって、それが良いわけではないので、まずは好きなだけハイハイをさせてあげましょう。
- つかまり立ちをしてしまうと歩行へ移行するのも早くなってしまうので、歩行に十分なバランス力・筋力がつくまでは、できる限り広い部屋でつかまり立ちをあまりさせないようにしましょう。
- 歩行までの理想はハイハイを沢山して、1歳半までに歩けば理想的です。平均して1歳2ヶ月以降くらいで歩き出す子どもの歩き方は良いですね。
こうしたことを頭に入れて、お世話をしてあげると、その子の将来の足育にとってよいスタートが切れるのではないかと思います。
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