足揉みが運動能力や知能向上に役立つ理由はこれだった!!
元プロ野球選手のイチローも毎日行っていた足揉み。
中国の若石(じゃくせき)から欧米のリフレクソロジーまで、古今東西広く行われている足つぼマッサージ。
きっと、多くの人は『足揉み=身体に良い』という認識でいるかと思います。
ですが、なぜ足揉みが身体に良いのか、答えることはできますか?
足の感覚受容器は身体に
足育の講演会を行う際、足つぼマッサージ師がきてくださることもあります。
その際、マッサージ師の方に『子どもの足もマッサージするかどうか』『マッサージされている子どもの頭は良いかどうか』……という、ちょっとダイレクトな質問をさせていただくことがあります。
そして、皆さん口を揃えて言うのが「足つぼマッサージを行う習慣のある子どもは、発想力もありIQが高いケース多い」ということ。
足の裏には、感覚受容器(メカノレセプター)というものがたくさんあります。
そのおかげで、今自分が砂の上や泥の上を歩いていることや、斜めの道を歩いていることなどがわかり、体がバランスを自然ととってくれるのですが、脳の反射区は親指ですので、感覚受容器は足指の付け根になります。
当然、感覚受容器がきれいな人ほど、脳に感覚が行く信号が速くなるので、足の裏のその部分がきれいであるほど、脳(主に小脳)に刺激が行きやすく、脳に行った刺激は体を巡るので、より効率良く体を動かすことができるようになります。
ですので、その部分がガサガサな高齢者などは、足元の凹凸に気が付かず、バランスを崩して転倒する……ということがあるのは、そういった理由からなのです。
つまり、足の裏がきれいな子どもほどバランス感覚も良く、脳への刺激から脳の発達が促されるということ。
バランスが良くなれば、球技なども得意になるのは当然なことなので、イチローが好んで行っていた理由もわかりますね。
アスリートほどケアしていきたい
これは大人の話になりますが、運動選手などは踏み込みなどで同じ場所に衝撃が行くことが多く、どうしてもタコなどができやすくなります。
ですが、毎日足を揉んでいると角質が溜まりにくくなり、血流も良くなるので、代謝も上がり、酷いタコなどもできにくくなります。
ただし、どうしても刺激が加わる部分(剣道であればつま先。卓球であれば親指の付け根。バドミントンであればかかとなど)は、どうしても体を守るために角質が厚くなっていきますが、それは体が自分を守るために必要不可欠な厚みを作り出しているので、必要以上に皮膚を削らなくても大丈夫です。
このように、アスリートほど足を揉んで必要以上に角質が溜まらないようにしていくケアが必要となってくるのですが、実は……あまり足揉みをしている選手は多くないと聞きます。
皆さんは、運動をする場合は、必ず毎晩足揉みマッサージをするように心がけてみましょう。
親指が頭?
足揉み師の中で有名なのが、足の親指は『頭』である、という説です。
これは、足の親指に脳みそが入っているというわけではなく、足の親指の反射区は頭につながっているため。
『親指が固い人は普段から物を考えすぎ』なんて言われていることもあります。
頭が固くなると親指も固くなる……ということなら、親指をほぐして柔らかくしていけば、頭も柔らかくなるということではないでしょうか!
このように、足の柔らかい人は頭も柔らかくなりますので、小さな頃からでも足裏のマッサージをしていくことを私たちはお勧めしているのです。
では、次回、どのように足裏マッサージをすればよいのか。
詳しくマッサージのやり方をお伝えしますので、次回の更新をお待ちください!!