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小さなうちからスポーツを習わせることは世界では当たり前のことだった
子どものうちから歩かせること。
それが足育の第一歩とも言えるほど、大切なことなのですが、「ではどれくらい歩けばいいの?」と親御さんは思うかもしれません。
大体の目安として、足育では1日30分の散歩(歩行)をお勧めしていますが、逆に「では30分以上の運動は良くないのね」なんて思ってしまう方も……。
いいえ!!
そんなことはないんです!!
オリンピックの選手のインタビューでは、若くして活躍している大半のアスリートが「子どもの頃からやっていました」と答えています。
例えば卓球の伊藤美誠さんや福原愛さんは3歳の頃から。
レスリングの、あの吉田沙保里さんも3歳頃から始めたと言っています。
もちろん、まだ骨格の固まっていない子どもに無理な運動は禁物なので、初めの頃は球拾いや、追いかけっこなど、運動とは言い難い簡単な動きから始めていたそうなのですが、それでも小さな子どもには十分な運動量。
このように、世界で活躍するスポーツ選手を見ても、運動のできる人は小さなうちからスポーツをしていたのです。
ドイツでは学校の運動とは別にスポーツを

足育に関して日本が参考にしている国、ドイツでは「足と靴の国」を謳っているだけあり、子ども手帳に「足育(足を見る)」項目があるほど。
そんなドイツの幼稚園では「1週間に何時間歩こう」という取り決めがあったり、さらに街には「スポーツ少年施設」のような子ども達が楽しめるスポーツ施設が、多くさんあったりするため、当たり前のように親はそうした施設で小さなうちから子どもにスポーツをさせています。
つまり、日々の歩行量+運動を親が意識しているということなのです。
もちろん、これが世界的に見て標準的なことかどうかはまだ、はっきりしているわけではありませんが、早めにスポーツさせると歩行量の確保になりますし、運動をする環境を親が、大人が、社会が与えるというのは足にとっても、骨格にとっても良いことだったのです。
注意! ただスポーツを強制すればよいわけではありません!
私達の知っている子どもさんの中には、小学校五年でバドミントン3位の実績を上げている子どもがいますが、その子も3歳の頃からバドミントンないし、運動をしていたそうです。
ただし、だからといって、子どもが泣いて嫌がっているのを無理矢理体操させたり、走らせたり……ということはNG。
トラウマに近い、運動嫌いな人間になってしまいます。
また、合わない靴を履かせて運動させるのもいけません。
足育に良い靴についてはこれから書いていきますが、「正しい靴」を「正しい履き方」で履いた上で運動させましょう。
子どもが楽しいと思える運動を、無理なく、合った靴でさせるのがベスト。
因みに、下半身の骨格強化……というものが、足育や運動能力向上にはおすすめですので、できれば水泳よりもサッカーなど足をメインで使う運動をさせてあげると良いでしょう。
もちろん、水泳がだめというわけではありません。
運動能力向上のためには、1つの競技(スポーツ)だけではなく、2種類くらいの競技をさせてあげた方がバランスよく運動能力が向上していくという研究結果もありますので、メインのスポーツの他にも、色々な運動をさせてあげるようにすることをお勧めします。
楽しく足育をさせて将来の怪我予防にも

このように小さなうちから歩いたり、運動をしたりして、足がしっかりと育った子どもは、将来的なスポーツによる怪我や成長痛などが起きにくくなります。
これは、筋肉(筋力)の偏りがなく、脳が正しい足の使い方を自然と覚えていてくれるため、膝や股関節などの関節に負担がきたり、ある特定の筋肉ばかりを使ってそこだけに負担がかかるということが少なくなるからです。
怪我をしてしまうと、運動パフォーマンスは落ちますし、子どもも落ち込んでしまったり、痛みから怖がるようになったりとメンタル面でもマイナスなことばかり。
そんなことにならないように、小さなうちから『歩かせて』『下半身をメインとした運動』を『色々と』させてあげることが重量です。