靴環境を整えることが何よりも大切だった!?①【足育のためにできることシリーズ】

正しい靴

靴環境の大切さは今の子どもにとって何より重要なことだった!!

足育のためには、歩いたり、走ったりといった下半身を使った運動が大切だとお伝えしてきましたが、それと同じくらい大切なことに『正しい靴を履く』ということがあります。

正しい靴については『靴で変わる運動能力シリーズ』でも書いたことと重複しますが、『速く走れる靴』=『子どもに合った正しい靴』ということなのです。

靴で足が速くなるってホント!?【靴で変わる運動能力シリーズ】

それでは子どもに合った正しい靴を、正しい履き方で履くことがどれほど大切なことか、この記事でお伝えしていきたいと思います。

正しい靴とは?

正しい靴とは、足育に適した、その子どもに合った靴のこと。

①かかとの支え部分が固く、しっかりと子どものかかとをホールドできること。

子どもはかかとから着地して、つま先から蹴り出します。

その時に、子どもの柔らかい足をしっかりと支えてあげられるような、固いかかとの靴が良いのです。

②履き口が狭く、マジックテープでしっかりと止められる靴である。

足指説明

履き口が緩いと足が靴の中で滑ってしまい、せっかくかかとの支え部分が固かったとしても、足の踏ん張りがきかないどころか、靴の中で足指が猫のカギ爪のようになってしまいます。

理想はマジックテープで靴を締めた時に、履き口に大人の指が1本も入らないくらい狭い靴が理想です。

履き口

③紐でも良いが小さなうちはできるだけマジックテープの靴を。

アスリートが履く靴は、そのほとんどが紐でしっかりと締められるような形になっていますよね?

これは、②の理由で履き口が締められる靴の方が、パフォーマンスが上がるから。

ですが、小さなお子さんに紐を絞めて、結んでもらうのはちょっとレベルが高いこと。

ですので、小学校高学年くらいになる前までは、マジックテープで簡単に、それでいてギュっと絞められるような靴を選ぶと良いでしょう。

④靴がねじれたりしない、固い靴底であること

ねじれない靴

デザイン重視、値段重視の靴だと、靴自体が柔らかく大人が雑巾のように絞れてしまう物が多々あります。

そうなると、ねじれやすい子どもの足と一緒に靴まで右に、左にねじれてしまいます。

ですので、靴底に『シャンク』と呼ばれる固い芯が入っている、「支えるところは支える」「蹴り出しなどの曲がる部分では曲がる」靴を選ぶとベストです。

⑤子どもの靴のサイズは足の一番長い指先から靴の先端までが指1本分

靴のサイズ

大切だけど見逃しやすい『子ども靴のサイズ』。

すぐ大きくなるからと、ワンサイズ大きい靴を履かせている親御さんが多いかもしれませんが、それは大きなNG!!

足の小さな子どもにとって、ワンサイズ、つまり2センチも大きい靴を剥がせた場合、比率の問題で、大人で例えると『足が23センチの人に、おおよそ26センチの靴を履かせた』のと同じこと。

自分のサイズよりも3センチも大きい靴を履いて、しっかりと歩いたり、走ったりできますか?

大人でできないことは、子どもにとってはもっともっと難しいこと。

ですので、子どもにとってジャストな靴のサイズは、足の一番長い指の先から、靴の先端までが指1本、つまり1~1.5センチくらいがベスト。

それも、大体半年くらい経つと足が成長して、5ミリ程度になってしまいますので、半年を目安に靴の買い替えをしてあげるようにしましょう。

小さな靴

因みに、小さな靴は言語道断!! 子どもの足が泣いてしまいますっ。

子どもの将来を考えると正しい靴を上げることはとても安いこと

「せっかくいい靴を買ったのに半年で買い替えるなんて……」

そう思ってしまう親御さんもいるかもしれません。

ましてや、まだまだ靴に理解のない日本では、足育を考えた靴や靴屋さんを見つけることですら大変でしょう。

ですが、正しい靴を正しいサイクルで履くことにより、その子が将来スポーツで怪我をしたり、骨格が歪んでしまい腰痛で病院通いになってしまったり……という可能性を大幅に減らすことができるのです。

人間は男の子だと14歳くらいまで、女の子だと13歳くらいまで足が成長していきます。

長いスパンで考えると、成長が止まるまでの間、年に2回の靴の買い替えがあったとしてもあっという間のこと。

将来を考えて、正しい靴を履かせてあげましょう!!

次回は正しい履き方について!!

今回は足育によい正しい靴についてお伝えしましたが、次回は靴の力を100%活かす、正しい靴の履き方についてお伝えします。