子どもの足の成長に欠かせない大切な3年間の大切な過ごし方
子どもの成長というものはあっという間です。
産まれて、まだお母さん無しではミルクすら飲めなかった赤ちゃんが、気が付いたら言葉を話せるようになり、大人と同じような食べ物を食べるようになり、いつしか、何かに頼らずとも立って、歩けるようになっていきます。
その後、人間の体は18歳~20歳くらいまで成長をし続けていき、成熟し、切ないことに老化していきますが、足育にとって最も大切な期間は3歳~6歳までの期間だと言われています。
もし6歳までの間に土踏まずができなかった場合、その後10歳までにきちんと土踏まずを上げる為の専門家の指導を受けないと、大人になっても土踏まずのない扁平足という歪みのある足になってしまいます。
また、この幼少期の運動量や足の成長如何によっては、将来の運動能力や子どもの将来の可能性なども左右してしまうことも考えられます。
そんな足にとって大切な3年間の期間をどのように過ごしたらよいのか。
【足育のためにできること】のシリーズでは、運動や日常生活の注意点などに焦点を当ててお伝えしたいと思います。
子どもの足育のために必要な運動量とは?
毎日野原や空き地を駆け巡り、隠れん坊や鬼ごっこなどの遊びに興じていた私達大人の幼少期と異なり、今は遊べる場所も少なく、また習い事や勉強などもあり、自然と運動ができる機会が大きく減っています。
そのため、ヒョロヒョロとした足の指に筋肉のない子どもや、弱々しい細足の子も増えています。
※こちらは軽度もやし指※
それなのに幼稚園や小学校に入ると、突然運動会などで競争をさせられたり、運動で優劣をつけられてしまいます。
これでは、運動嫌いな子どもが出てきてもおかしくはないでしょう。
一度運動嫌いになってしまうと、子どもが自分から運動が好きになるチャンスはなかなかできないため、ずっと運動不足のまま成人になってしまったり、骨格が歪んでしまうこともあります。
そうならないためにも、幼少期の歩行・運動が大切になるのですが、足育に理想的な運動量とは一体どれくらいだと思いますか?
子どもに必要な運動量の出し方は「年齢×1Km」と言われています。
(出典:伊藤笑子論文)
例えば5歳の子どもであれば、5×1㎞で毎日5㎞歩くとよいということ。
5㎞と聞くと「大変!!」と思われるかもしれませんが、例えばサッカーをしたり鬼ごっこをしたりすると、公園内を走り回っているだけであっという間に5㎞くらい走ったことになるのです。
わかりにくい時は毎日〇分の歩行でも!!
年齢×1㎞という試算ができたとしても、やはり毎日何キロメートル歩いたかを把握するのは面倒。
ましてや日々育児や家事に追われている親御さんに、さらに細かいことを言っては余計こんがらがってしまうでしょう。
そんな時は、「子どもは『毎日30分歩けばよい』」とお伝えしています。
毎日30分ならお母さんとの散歩でも大丈夫ですし、ある程度安全なルートを行けるのであれば、お父さんが早めに帰宅したときに飼っているワンちゃんとの散歩に一緒歩くこともできます。
毎日30分歩く。
たったこれだけで、子どもの足育に必要な運動量を確保できるのです!!