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ただ履くだけではもったいない! 靴の正しい履き方をレクチャーします
【靴で変わる運動能力シリーズ】をご覧いただいている親御さんは、どのような靴が子どもにとって最適なのか、もうすでにご理解いただけているかと思います。
- カウンターの固いしっかりとかかとを支えられる靴
- 履き口が狭く、絞めた状態で履き口に指が1本も入らない靴
- ダブルマジックの靴(できたらマジックの調整部分にリングが付いているとなおよし)
- 足の一番長い指から靴のつま先まで1センチの隙間があるサイズ
この4つを基本として満たしている靴が、子どもの運動能力を上げるためにも、足育にとっても理想的な靴ということを、今までお伝えしてきました。
もちろん、この条件を満たしている靴ならば、合わない靴や見た目だけの靴を履くよりも、ずっと足の成長にも良く、足が速くなったり、歩くことを好きになってくれたりするのですが、ただ履くだけではその効果は90%。
ですが、正しい靴を、正しい履き方で履くことによって、足育効果が120%にもなるのです。
今回は、【靴で変わる運動能力シリーズ】の応用編として、正しい靴の履き方をお伝えしたいと思います。
①かかとトントン
靴を履く時に一番初めにやることは、「かかとトントン」。

靴を合わせる時に重要な場所は「かかと」。
ですので、靴を履いたらかかとを「トントン」と地面に当てる、もしくは小さなお子さんの場合は、親御さんが手でかかとをトントンとしてあげて、かかとと靴の固い部分をフィットさせてあげましょう。
よくあるのが、かかとではなく「つま先トントン」をしてしまうパターン。
これは、かかととは正反対の場所です。
つま先トントンをしてしまうと、どうしても靴の前に足が寄ってしまうので、かかとに隙間ができてしまいます。
ですので、「つま先トントン」がクセになってしまう前に、お子様には「かかとトントン」を習慣づけるようにしてあげましょう。
②かかとを合わせる

かかとをトントンすると、自然と足のかかとと靴のカウンター部分がしっかりと合わさります。
こうして、かかとを靴の一番固い部分とフィットさせるようにしましょう。
③マジックをしっかり締める
足のかかとがしっかりとカウンターに合ったら、「ギュー!!」っとマジックを引っ張って、靴を締めます。

この時にリングが付いているタイプの靴の場合、マジックを上に引っ張れば靴が締まっていくのですが、そうではない場合は靴の履き口をギュっとつまんで寄せて、マジックをしっかりと締めるようにしましょう。
締め方が緩いと、せっかくかかとを合わせても靴の中で足が動き、「すり足」の状態で歩いたり、走ったりしてしまうことになるため、靴のつま先側がすり減っていきます。
もちろん、すり足になると、足上がりが悪い状態になるため足が遅くなる上に、走ったりする筋肉とは別の部分が発達してしまうため、靴を変えても足が遅いまま……という事になりかねません。
ですが、しっかりと靴が履けている子どもは、かかとから着地して、つま先でしっかりと蹴り出せるので、かかとの方が先に減っていくのです。
正しい履き方を習慣にさせましょう!!
- かかとトントン
- かかとを合わせて
- マジックをギュ
これが正しい靴の履き方の合言葉。
省略して「かかとトントン……ギュ」と親御さんが言いながら、初めの内はお子様の靴の履き方を見てあげましょう。
足の速い子どもは靴を履くたびにこの正しい履き方をしています。
一度習慣になってしまえば、寝る前に歯磨きをするのが当たり前になるように、靴を履く時に正しく履けるようになりますので、歯の磨き方を教えるように、靴の正しい履き方を習慣づけさせるようにしましょう!!