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足育には「小指1本分」の隙間が大切だった!?
【靴で変わる運動能力シリーズ】第3弾は、前回最後の方に少しだけお伝えした「子どもの足指から靴のつま先まで『小指1本分』の隙間があること」が子どもの足が速くなる靴を選ぶ3つ目の条件である……という事を詳しくお話したいと思います。
靴に隙間があるなんていいの?
そう思われる親御さんが多い中、足育先生は大きくうなずきたいと思います。
「良いんです!!」と。
理想的な靴の4大条件とは
子どもの足にとって良い、足の速くなる靴というのは……。
- かかとを支える部分(カウンター)が固い
- 履き口が狭い
- 指先からつま先まで(大人の)小指1本分の隙間がある
- マジックなどでしっかり締められる
この4つを守っている靴。
かかとの支えとなるかカウンターと呼ばれる部分が固いと、子どもの柔らかい足がグラグラすることを防げ、しっかりとした土台ができます。
そして履き口が狭いことで、足が靴の中で動いたり、靴ズレを起こしてしまったりすることを防ぐことができるのです。
そんな靴の履き口が狭いかどうかを確認する時に便利なのが、「子どもに靴を履かせた上で、お母さんの指が1本も入らないくらい狭いかどうか」というやり方。
このお母さんの指1本分というのは、子どもの靴選びにはとても大切な目安なのです。
子どもの靴選びをどうしているか?
子どもの靴を選ぶときに、皆さんはサイズをどのように選んでいますか?
- どうせすぐ大きくなるんだから、大き目のサイズでいいわよね。
- フィットしていいんだから、小さめの靴を買えばいい。
こんな風に考えているお父さん、お母さん……お子様の足は泣いてしまいますよ!!
まず、小さめの靴を選ぶこと。
これは大きな間違い。
大人でもキツイ靴を選んで買う人はいませんよね?
靴が窮屈だと指などが痛くなってしまいますし、子どもの柔らかい足は簡単に変形してしまいます。
ましてや、すぐに成長していく子どもの足を小さな靴で締め付けてしまうのは、絶対にNG。
子どもに小さめの靴を選ぶことはやめましょう。
そして、大きめの靴を買う親御さん。
これは、足育の考えが浸透していなかった世代の人たちが、戦後の物などがなかったおじいちゃんおばあちゃんたちの「勿体ない精神」を受け継いで、「どうせ大きくなるのだから」とワンサイズ大きい靴を買ってしまうことで多々見受けられます。
これも残念ながらNG行為!!
子どもの足は確かにすぐに成長していきますが、ぶかぶかの靴を買ってしまうと、足が靴の中で滑ってしまうと、余計に子どもの足は緊張してしまいます。
緊張してしまうとどうなるかと言うと、靴の中の余ったつま先部分で、子どもは本能的に足の指を猫の鉤爪のようにギュっとしてしまうのです。
そうなると、指をちゃんと伸ばして蹴り出すという行為ができません。
当然、子どもの走る速度は遅くなりますよね。
因みに、大人と子どもの足のサイズで比例してみると、子どもに2センチ大きい靴を履かせると、大人だと3センチも大きい靴を履かせていることに……。
そんな大きな靴では、大人でも走れないでしょう。
つま先に小指1本分の隙間を!!
このような理由で、小さな靴、大きな靴は子どものために選んではいけないのですが、では「丁度よいサイズの靴を選ぶには?」と言うと、「子どものつま先から靴の先まで1センチの余裕がある靴」が理想的です。
この1センチというのは、大体大人の小指の幅が大体同じくらいのサイズですので、子どもの足を中敷きの上に乗せ、その先端と、子どもの親指、もしくは人さ足指などの一番長い指の先端が親御さんの小指1本分のスペースがあれば、OKということです。
因みに、靴の交換タイミングは
「3歳未満は3ヶ月に一回サイズを計測して靴が小さくなったら」
「3歳以上は半年に一回」
交換するようにしましょう。
間違っても「靴が窮屈になってきた」と子どもが訴えるまで、同じ靴を履かせるようなことがないようにしましょう。
シーズン的なタイミングで言うと、大体半年に1回の靴の買い替えが理想的ですが、もちろんお子さんの足の成長を見ながら、5mm切ったら早めに新しい靴に買い替えるようにしましょう。