皆さん、こんにちは!
今日は歩くことの大切さをお伝えしたいと思います。[/voice]
突然ですが、普段から意識してたくさん「歩いている」人はどのくらいいるのでしょうか?
「私、歩いてます!」
という方は素晴らしいですね。
最近では健康のためなどで歩く(ウォーキングなど)人を見かけることがあります。ぜひこれからも続けてほしいですね。
今回は「普段あまり歩いていないなぁ…」という人、そして歩くことが「子どもの成長においてとても大切」だと知らなかった方に伝えたいお話です。
目次
意識して歩いている人が少ない現代の子ども達
現代の人たちは「歩くことが少ない」と、これまでに何度かお話してきましたが、現代社会において「歩く」ということは、もっとも重要なテーマであり、子どもの成長に大きな影響を与える行動と言われています。
成長に必要な歩数距離は!?
「年齢×1Km 歩くこと」=「体の成長に必須な歩行量」
(日独研究会参照)
みなさんのお子さんは年齢×1Kmを歩いていますか?
子どもは外で遊ぶ時には特にあちこちをかけまわったりするので、もしかしたら意識しなくても歩いている量や運動量は多いかもしれません。
子どもの体のベースを作る「歩行」ですが、近年は車社会により「幼稚園・保育園まで車で送り迎え」の子どもが増えていっています。
お父さん・お母さんの子どもの頃とは環境が大きく変わったせいか、一昔前には考えられないことでもありますね。
特に現代では地方に行けば行くほど歩数が少なく、今の子どもは、1980年代の子どもの3分の1しか歩いていないとも言われているのです。
歩く機会が減った現代の子ども達はどうなってしまったのか?
例として挙げられるのが「体幹が弱く、姿勢が悪い」傾向にあることです。
原因として考えられるのが、体の筋肉の70%が脚にあるため、歩行不足により、体の土台である足・脚の成長が、未発達なこと。
歩かないことによって足裏の筋力が未発達なまま大人になってしまう傾向にあることです。
また、これまで紹介してきた足のトラブル「外反母趾」「扁平足」「浮き指」も歩行不足からなりやすい状態でもあります。
足にトラブルを抱えた子ども、そして大人でもこのような足の状態から姿勢が悪くなってしまい、歩き方が不自然になっている人を見かけるたびに「歩くこと」の大切さや「正しい靴選びや正しい靴の履き方」をすれば、体は安定し歩きやすくなるのになぁと日々、感じています。
子どもの神経系の発達・発育は6歳までがとても重要なのです!!
このグラフは、成長発育を20歳でのレベルを100%として考え、各体の組織発達・発育していく特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したものです。
(松尾保:新版小児保健医学、松尾保編、日本小児医事、出版社、東京、第5版、p10、1996より)
子どもの運動神経や脳の成長は何歳で完成するのか?
運動神経や脳の神経系の成長は5歳までに急激な成長により80%、12歳ではぼ100%完成します
この時期に大切なのは正しい靴の選び方と履き方をしたうえで、車移動ではなくたくさん歩くこと。
体の土台である足と神経系は同時期に重要な成長をするので、正しい靴で歩くことが、子どもの神経系の発達には大切なことなのです。
人生で一番大事な時期にたくさん歩くことで、健康な足と体を育てることができるのですね。
歩くときに気をつけたほうがよいこと
足に合わない靴を履かないようにしましょう。
疲れやすくなり歩くことが苦手、億劫になりやすくなってしまいます。
【特に、足に合わない靴の例】
- スリッパタイプの靴
- 大きすぎる靴や小さすぎる窮屈な靴
- スリポンタイプの脱ぎ履きが楽な靴
正しい靴選びと履き方をすることで楽しく歩くことができますので、一度ご自身の靴や、子どもの靴を見直してみましょう。
正しい靴の選び方と履き方はこちらからご覧ください
歩くことを楽しみましょう
子どもと一緒に歩く時間を作ってほしいと思います!
歩くことを難しく考える必要はありません。お家の周辺を散歩することでも良いのです。
散歩中に見たり触れたり感じるもの(季節を感じさせる景色、空の色、木々の緑、新鮮な空気の匂い)は、和やかな気持ちにさせてくれます。
子どもと会話をすることで、歩きながらコミュニケーションを取ることもできますね。
また、日光浴は光などの刺激で精神的な成長にも良いと言われています。どうすれば歩くことが楽しくなるかなど、子どもの様子をよく見て工夫してみると、習慣化していきやすいです。
最後に
歩くことについてお話しましたが、どうでしたか?
移動手段が便利になり、歩くことが少なくなっている現代の子どもたち、そして大人たちも「歩くこと」で元気な体づくりをしてほしいと想います。
「普段、歩いていないなぁ…」と感じたら、歩く時間を作り、家族やお友達と歩きながらコミュニケーションをとることも、楽しいひとときになるのではないでしょうか?
この想いが皆さんの間で広がり、歩く人をたくさん見かける日が来ることを楽しみに、これからも「歩くことの大切さ」を伝えていきたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。