足育講演会「6歳までに一生の足が決まる!」開催されました

上越市の小学校での足育講演会

去る8月26日、上越市国府小学校様にて、足育講演会「6歳までに一生の足が決まる!」をさせていただきました。

参加者は保護者様とお子様合わせて約60名。
国府小学校教養部様のPTA活動の一環として開催されました。

上越市での講演会は5月の五智保育園様に続いて、これで2回目です。
あまり時を開けずに、また上越市に行くことができたのには訳がありました。

実は、五智保育園様のスタッフのお子様が国府小学校様に通っており、「私の子どもが通っている小学校のみんなにも、ぜひ聞いてもらいたい!」と、企画してくださったのでした。

このように、足育活動は、講演を聞いてくださった方々からの口コミで、広まりつつあります。
大変嬉しい限りです!!

講演会の度に、お伝えしたいことが山のように出てきますが、1時間や2時間では全てを伝えきれません。
そのため、毎回少しずつ違う内容で講演をしております。
もちろん、新しい情報もどんどん追加されています。

ぜひ、1度聞いた方も、何度でも足を運んでいただけると嬉しいです。

「靴」が入っているのに「下駄箱」という日本

今回の講演会では、まず冒頭に、皆さんにこんな質問をしてみました。

「学校の玄関にあって、靴が入っている箱をなんと言いますか?」
この私の質問に対し、生徒さんたちからは

「下駄箱〜!」

と、とっても元気のよい答えが返ってきました。

そうですね。たぶん今は正解です。
でもちょっと待ってください!!
その箱には「下駄」は入っているのでしょうか?

日本に「靴」が広まってきたのは戦後のことです。(諸説あり)
西洋文化から入ってきた「靴」は、現在ではファッションアイテムとして認識されています。服でおしゃれを楽しむことと同じように、靴もおしゃれをするためのアイテム、ということですね。

しかし、日常歩くために使う靴や、成長期にあるお子様の正常な発育・発達をサポートするための靴は、おしゃれで選んではいけません。私がいつもお伝えしている、しっかりと足元を支えることのできる靴でなければいけません。

このように、使用目的によって選び方も履き方も違うことを、多くの人が知らずにいます。残念ながら、戦後の西洋の靴文化は、正しい靴の選び方や履き方のことまでは、日本に広まりませんでした。

その結果、「下駄」も「靴」も履物として、同じ意味に捉えてしまっているので、「下駄箱」という言葉が、今でも違和感なく使われているのでしょう。この言葉が残っているということが、日本人の靴に対する意識の低さを表していると思います。

このようなことに触れるにつれ、もっと「靴」に関心を持ってもらいたい!
この現状をなんとかしたい!
という熱い想いがふつふつと湧き上がってくるのです。

親子で足が似ている!?チェックポイントは?

さて、上記のような質問で少しリラックスしてもらったあと、今度は皆様に裸足になっていただき、自分の足をじっくり見てもらいました。
じっくり見て何をするのかというと、足指の中で、どの指が一番長いかを探してもらうのです。
親子でご参加いただいている方には、お子様と自分の足を見比べてもらい、一番長い指が親子で同じかどうかも見てもらいました。

★チェックポイント★
いちばん長い足指は「親指」か「人差し指」か。

*足指の長さの違いから、人の足は次のタイプに分類されています*

エジプト型 親指が長い
ギリシア型 人差し指が長い
スクエア型 親指から中指までがほとんど同じ長さ

実際にエジプト人だったり、ギリシア人だったりするような足の形を意味しているわけではなく、彫刻や絵画などに描かれているものを見て、命名されたそうです。

足の長さ(足長)が同じでも、どの指が長いかによって、合う靴が違ってきますので、サイズだけで靴を選ばないようにしましょう。

さて、今回足指の長さを見てもらった理由は、タイプ別のお話を聞いてもらうほかに、もう一つ理由があります。

それは、足指の長さを見比べると、お父様に似ているか、お母様に似ているかだいたいわかるからです。
そして、足指が似ているということは、体の骨格も似ているところがある、ということでもあります。

もし今現在、お父様お母様に腰痛など体の不調がある場合、将来お子様が成長し同じような年頃になった時に、似ている体格の親御様と同じような体の不調がでる可能性がある、ということでもあるのです。

これからの日本の将来を背負って立つお子様たちには、全員元気に活躍してもらいたいので、「足育」をして、将来の不調の可能性を少しでも回避できるようにしたいですね!!
そしてご家族を支えるお父様お母様も、足指をきちんと伸ばして、バランスよく立ち、元気に生活していただけるようになればと思います。

ぜひ、お子様と一緒に、ご家族みんなで「足育」をしましょう!

元気になるための足育体操

今回の講演でもこのようなお話をたくさんさせていただきました。
私の講演は、ただ一方的に私の話を聞いてもらうだけでなく、質問に答えてもらったり、裸足になってもらったり、体を使って楽しみながらご参加いただけるので、とてもわかりやすいと、好評をいただいています。

そして、最後は大人気の「足育体操」。
もちろん、今回も全員でやってみました。

これをやるだけでも、足指の開き方がずいぶん変わり、しっかり立てるようになるので、みなさん驚かれます。
以前伺ったある学校では、朝、授業が始まる前に、みんなで足育体操をしていると聞きました。
このように足育についての認識が広まっていくことは、とてもすばらしい事だと思います!
ご家庭でも毎日の日課として、また、親子のコミュニケーションとしても楽しくやってみてくださいね。

足育体操のやり方はこちらのページをご覧ください→◆

質問コーナー

Q:普段の靴とスポーツをする時の靴の選び方は同じですか?

A:違います。スポーツの種類によっては、きつめに履くものもあります。しかし、足を育てる時期に履くのであれば基本は同じです。子どもに選ばせるのではなく、大人が選んであげてくださいね。

Q:大人もつまずく人がいますが、靴の選び方は子どもと大人は違いますか?

A:基本は同じです。かかとトントンぎゅーができる紐靴を選んで、しっかり紐を結んでください。

Q:巻き爪の子どもがいます。足育体操で治りますか。

A:巻き爪になるのには理由があります。その原因をまず調べてみましょう。

 

今回講演会を主催してくださった「国府小学校」関係者の皆様には、足育活動にご協力をいただき、誠にありがとうございました。


徐々にですが、足育活動にご賛同してくださる方が増えてきて、本当に嬉しく思います。

これからも、日本中、世界中の人々が元気に楽しく歩くことができるよう、足育の重要性を伝えて続けたいと思っています。
ぜひ、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
足育講演会は無料でお受けしております。
(交通費のみ、ご負担をお願いいたします)