赤ちゃんの足トラブル・ゆがみを起こさない為にできること

『足育が重要』だと日々みなさんにお伝えしている私たち、足と靴の専門家がですが、よくこんな質問を受けます。

「そもそも足育っていつから始めればいいの…?」

現代の子どもは足指に様々なトラブルを抱え、すぐ転ぶ、疲れやすい、運動が苦手……という子どもが増えてきています。

私たち昭和や平成初期生まれの子どもの頃と、現代の子どもの暮らしている環境が大きく変わっていることは皆さんが感じていることだと思います。

足育先生
足育先生

今ではあらゆるものがとても便利に進化していていますし、子育ての方法などの感覚も昔と今では大きく変化してきていますね。

現代はアパートやマンションなどの、ある程度限られた空間で生活している家庭も多いと思います。

それにより赤ちゃんがハイハイする期間が短くなり、すぐにお部屋にあるものをつかむことができるので、つかまり立ちを早い内から行えるようになってしまいました。

その結果、ハイハイすることで育てる歩き方や足指の力が未発達なまま、立つことを覚える赤ちゃんが増えてきてしまっているのです。

ハイハイをすることは自分の力で立って歩きはじめる前の準備段階のようなもの。

ハイハイによって歩き方や体幹を育てていますので、ハイハイは実はとても大切なことなのです。

早く立てるようになるとお父さん・お母さんは喜ぶかもしれませんが、これは足育の視点からいくとあまり喜ばしいことではありません。

ですが現代の環境によってある程度は仕方ないこともありますのでお父さん・お母さんが工夫してあげることが必要になってきてしまったのです。

もうここまでお話すればお分かりだと思いますが、ズバリ「足育」は赤ちゃんから始めることが現代では肝心なのです!!

今すぐ始められる簡単な方法や赤ちゃんに関する足と靴のお話など、そんな赤ちゃんと始める足育について今回はお話したいと思います。

今すぐ始められる赤ちゃんの足育方法

①足裏刺激

日常生活の中で、お父さん・お母さんと赤ちゃんが一緒にいる時間に始められる足育があります。

現代は生まれてすぐに赤ちゃんの足を靴下で覆い、足裏を刺激することが少なくなってきている傾向にあります。

ですが、足裏を刺激してあげることはとても重要なこと。

足裏の皮膚からの刺激は脳に刺激を与え、脳が活性化すると言われていますが、刺激を受けとる脳の体感感覚野では、足からの刺激を受け取る領域の面積が手や唇に次いで大きいと、まで言われているのです。

お父さん・お母さんが赤ちゃんと一緒にいる時間に是非行っていただきたいのが「足裏刺激(足裏を刺激すると足で握り返すような反射)」を毎日してあげること。

これにより赤ちゃんの足は刺激を受け、発達していきます。

足裏刺激のやり方

②足の裏をつけて哺乳

足感覚はもちろん、よい歯並びの役にも立つのが、「足の裏をつけた状態で授乳」。

赤ちゃんを膝に抱っこしたら、足の裏をお母さんの腿などにしっかりつけて、縦方向の授乳をさせると安定し、顎などの歪みが減ると考えられています。

「歯科矯正している子ほど、足の状態も悪いケースが多い」ということからもわかるとおり、「足を安定させて、乳幼児の内に顎や骨格を良い状態で保たせる」という足育。

足が付いていない状態で授乳をさせる、つまり、足がプラプラしている状態で食事をとるというのは、足にとっても歯や顎にとっても歪みが生じやすい事。

この足と歯(顎)が繋がっているという考えは、現代ではかなり通説となっていることで、歯医者さんはある意味フットケアセンターでもあるのです。

ですので、卒乳後離乳食を食べさせてあげるときなど、椅子に座るようになったら足の裏がぴったり床や台につくように、高さを調節してあげたり、ダンボールを置くだけでも良いので、足がプラプラしないように気をつけてあげましょう。

ちゃぶ台で正座やあぐらをして固めのおかずとご飯を食べる習慣から、子どもにとっては背の高い椅子に座って柔らかめのおかずとご飯を食べる時代になり、どうしても子どもの骨格等が歪みやすくなっていますが、注意一つで大きく変わることもありますので、ぜひ、注意してみてください。

授乳の方法

③部屋にも気をつけたい注意点

ベビーベッド
ベビーベッド……どこに置いていますか?

現代の不動産事情では、昔のように広く何もない部屋を確保するようなことはとても難しいこと。

ですが、物があるとどうしてもつかまり立ちが早くなりますので、時折部屋の模様替えをしたり、ベビーベッドは部屋の中央に置いたりすることもポイントです。

実は、ベビーベッドを部屋の壁側につけているご家庭の赤ちゃんは、骨格が歪みやすい……という結果があるんです。

部屋の隅、壁につけた状態でベビーベッドを置いておくと、赤ちゃんはずっと同じ方向を向いている状態になりますし、お世話の際もいつも左、もしくはいつも右側からばかりからすることになるので、生まれた矢先に偏った状態が当たり前となってしまい、骨格が歪みやすくなってしまうのです。

ですので、できればベビーベッドは部屋の中央において、左側、右側どちらからも平等になるように向きを変えたり、手を差し伸べたりするようにしましょう。

歩き始めが早く、足にトラブルを抱えてしまったら

よちよち歩き

足育的にはハイハイの期間をしっかりととり、足が出来上がってから歩き始めて欲しいので、1歳2ヶ月前後に歩きはじめることを理想としています。

ですので、赤ちゃんのうちにできる足育ポイントとして、足刺激や、足裏をつけての授乳、そして、お部屋の工夫といったことを挙げましたが、特に、このハイハイの期間を長くとるためのお部屋の工夫を大切にして欲しいなと思っています。

部屋の物を片付け、ハイハイできるスペースの確保したり。

赤ちゃんがつかまり立ちをしているときには、赤ちゃんの手を優しく降ろしてあげ、ハイハイさせるように促してあげましょう。

どうしても部屋に広さを作ることが場合は、子育て支援センターや、地域の赤ちゃん広場などを利用して、たくさんハイハイさせてあげることも良いでしょう。

そうすることで、赤ちゃんは全身の筋肉を使い、体を支える筋力がついていき、良い足育につながります。

足が出来上がる前に立ってしまった、あるいは歩いてしまった場合、外反扁平足になる可能性が上がってしまいます。

赤ちゃんの足のトラブルは、近年増えてきていて、外半扁平足は、良い足の状態に戻るまで時間がかかります。

ですので、こういったトラブルを抱えてしまった場合は、早めに足育先生のような足の専門家のところへ相談することをオススメします。

症状により、医療機関への受診をお勧めしますが、足育先生のところでの対応可能な範囲でしたら、ファーストシューズでの足育を一緒に行う事もできます。

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足育は、『ハイハイ』が始まったときからスタートします。

ハイハイの量はどれくらいだったか、ハイハイの期間はどれくらいだったか。

それによって、ファーストシューズのおすすめもかわりますし、セカンド、サードシューズのアドバイスもそれぞれ異なったものになっていきます。

早く立てればよいという訳ではないし、ずっとハイハイでも問題。

私たち人間の構造はとても複雑で、それ故に、赤ちゃんのサポートには体のことは小児科医が、心のことは保健師などがサポートするようにと、それぞれの専門家が支えて、お父さん、お母さんの負担を少しでも軽減させられるようになっているのです。

もちろん、そうなれば足だって専門家に相談した方が安心!!

この先、80年以上生きる子どものために、そして、今を生きるお母さん・お父さんの不安を少しでも解消できるよう、足育……足のことに関するアドバイスをスマホを介して受けられるよう、私たち足の専門家はンラインカウンセリングサービスを設けています。

不安なこと、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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