普段は温厚(?)な足育先生・山田が激怒した事件とは!?

今年2月、新潟県月岡の本田小学校で足育講演会を開催し、全校生徒に足と靴の大切さをお話ししました。
前回の記事では、その講演会の様子や、子ども達や親御さんから頂いた感想文をご紹介しました。そして「その後、事件が起こった」と意味深な言葉を残したまま更新が遅くなってすみません。
事件の真相に迫る前に、前回の記事をまだご覧になっていない方は是非お読み下さい!→ 地道な足育講演活動で、日本の将来が変わると信じて!

事件発生!

前回もお伝えした通り、本田小学校での足育講演会は大好評に終わり、皆さんからの感想文を読んで「きちんと想いが伝わったんだ」と手ごたえと喜びを感じていた矢先・・・その事件は起こりました。
お陰様で、足を見て欲しいというご予約で毎日忙しくさせて頂いているので、靴を扱う仕事をしていていながら最近は靴メーカーの方とゆっくりお話する機会もなくなっていました。
そんなある日、お店の駐車場で車に乗ろうとしたところ、靴メーカーA社のセールスマンに呼び止められました。
そのセールスマン、私を見つけると走ってきてこう言いました。
「山田さんが講演会をしたせいで本田小学校とのお付き合いがなくなりました、どうしてくれるのですか?」と。
よく聞いてみると、本田小学校の指定靴はそれまでA社のスリポン(紐、マジック無し)だったのですが、足育講演会に参加して下さった校長先生が、マジックテープでしっかり足を固定できる他社の靴に指定を変えたという事でした。
それは、PTAなど沢山の方々の理解なくしては実現せず、労力と時間もかかることです。足育先生・山田は、子ども達の未来の為に決断された校長先生に感激しました。
それに比べ、利益のことしか頭にないA社のセールスマン。しかもそのメーカー、「子どもの健康靴」を作っているにも関わらず!
沸々と湧き上がる怒りが抑えられず、30分も熱弁(説教!?)をふるうこととなりました。

靴業界が、足育の妨げになっている現実

足、特に子どもの足育のことになるとついつい熱が入って厳しいことを言ってしまいましたが、日本の靴メーカーが目先の利益を追求せざるを得ない事情もよく分かっているつもりです。
大手靴店がオリジナルの靴を大量生産し、メーカーへの発注が激減しています。特に地方は顕著で、地元の靴屋さんは後継者問題も重なってどんどん閉店していきます。
そんな中で、メーカーは売り上げを維持するため厳しい競争を強いられているのが現状です。
このように余裕のない靴業界では、足の文化が育たないのは致し方ないとも感じています。
足育を広告宣伝しているメーカーもありますが、まだまだ本気で足に良い靴を作っているとは思えません。利益と共に品質をとことん追求してくれる靴メーカーや大手靴店が増えることを願っていますが、

そのためには消費者の方々が「どんな靴が足に良いか」を知り、その靴を必要としなければなりません。
だからこそ、中立な立場の人が足育の啓蒙活動をする必要があるのです。

本田小学校の校長先生のような理解ある方にご協力頂き、足育を広めていくのが足育先生・山田の義務だと思っています。
また新たな子ども達と出会い、足育の啓蒙活動に励みます!!